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第1話 プロローグ

初めまして、papadraと申します。

今回書かせていただいた小説は練習がてら何となく自分が好きなものを詰め込んでみました('ω')ノ


文の構成や表現はそこまで崩壊してないとは思いますが、気になる点がありましたらコメントください。


では、お楽しみください。


 21××年、数あるVRMMORPGの中でも一際有名になった「Ringing souls」というゲームがあった。


 有名になった背景には、とてつもなく長い年月かけて作った複雑でありながら破綻した部分が一つもないストーリー、高性能なAIが全てのNPC及び敵対MOBに組み込まれており本当に異世界に行ったかのような感覚に浸れる世界観、完全ランダム生成のクエスト、そして何よりその自由度。


 レベル上限である1500なるように色々な職業を組み合わせて自分好みのプレイスタイルを追求でき、剣技や魔法などは決まったものはなく自分で開発することができる。生産職においても明確なレシピなどは存在せず自分だけのものを作ることができる。

 一方で自由度が高すぎるゆえに初心者からはハードルが高く、コアなプレイヤーの間で人気が上昇していった。


 そんな中、「Ringing souls」において最北端に位置するといわれる極寒の街「ヴァルバール」を拠点とする変わったクランがあった。名を「D×D」という。このゲームにおいて彼らの噂を聞かない日はない。


 曰く、メンバー全員がレベル上限を超えている。

 曰く、ダンジョン一つを消し飛ばした。

 曰く、フルレイドボスを一パーティで攻略した。

 曰く、PvPでチーターですら彼らに勝てなかった。

 曰く、ギルドマスターのHPが減っているところを見たことがない。


 など、一見すると嘘にしか思えないような噂が飛び交っている。その頃当の本人たちは…


「ドラン殿、ちゃんとボスのヘイトとって欲しいでござる!こっちまで攻撃とんできてるでござる!」


 そう叫びながら全ての攻撃を紙一重で回避しつつ、隙あらば攻撃を入れていくNINJA風の男。


「やっとるわ!てかとったそばからお前がDPS出しすぎてヘイト奪ってるんだろうが、ハットリのボケ!」


 彼の言葉に言い返しながらも大盾で全ての攻撃をさばく暗黒騎士のような男。


「あんたたち仲良くやってる暇あったら自分の仕事して!援護しないわよ!」


 言い争いを始める二人に叱責する神官服と錫杖を装備している女。


「まぁまぁ、皆さん仲良くやりましょうよ。弱くても一応ラスボス、このゲーム最強の敵なんですから。」


 そんな三人を窘めながらもついでと言わんばかりに毒舌を発揮する、見るからに魔導士の格好をした男。


「その最強の敵(笑)相手にひとパーティ分の人数で挑む俺のギルメンたちはいったい…。」

「『あんまり人が多くなるの嫌だからギルメン増やさない。』って言ったのはどこの誰でござったか!?」


 とまぁ、こんな感じで日常会話を挿みながらラスボス攻略をしていた。


 発売当初の自由度が高すぎるが故の混乱の中、助け合わなければやってられないと思ったドランが慣れない掲示板で募集して一時的にパーティを結成した。その時パーティメンバー全員と気が合いパーティを継続、そのままギルドを設立した。

 ギルド設立のためのギルマスを決めようとしたとき、パーティリーダーのドランはギルマスなりたくなかったためじゃんけんなら何とかギルマスになるのを回避できると考えた。しかしその考えは甘かったとしか言いようがなく、結局じゃんけんに負けてドランはギルマスになってしまった。


 そんな彼は極度のめんどくさがり屋で、大人数の管理をするのは面倒に違いないと考えギルドの拡大をしようとはしなかった。

 それが今の一パーティでのラスボス攻略という状況を生んだ原因の一つと言えるだろう。


 …2時間後…


「はぁ、終わった!てか、攻撃力めちゃ高いし、おまけに体力多いくせに残り1/3で全回復とか頭おかしいだろ…」

「そのボスの攻撃を一身に受けてほぼ無傷のドラン殿のほうがおかしいと思うのは拙者だけでござろうか?」

「ハットリさん、あなただけじゃないわよ?私としてはドランさんのHPを管理する手間が省けてうれしいんですけれどね。」

「辛辣すぎないかこれ…ソーはどう思ってる?」

「ドランのレベルと装備、それにプレイヤースキルを考えると妥当なのでは?」

「そ、そうだよな。俺はそんな異常な奴ではないよな…」

「まぁ、セインほど辛辣ではありませんが、ただ一言言わせて貰えばここまで防御ガン上げの装備なのに、さらにトップレベルの攻撃力や多彩な攻撃手段を持ち合わせているのはおかしいとしか言えませんね。」

「結局辛辣!」


 そんな彼らが倒したラスボスは以前から存在を噂されていたが誰も発見できなかったボスである。

 それもそのはず、ラスボスに挑むための条件の1つに、「レベル上限を2500まで開放しレベルを上げ切らなければならない」というものがあるのだ。

 その領域に達しているプレイヤーはたった4人だけ…


 「D×D」ギルドマスター、ドラン。血走ったかのような赤い模様がある漆黒の鎧と岩からそのまま削り出したかのような大盾はどんな攻撃でもびくともせず、その手にもつ漆黒のグレートソードはいかなる敵も打ち倒す。物理が効かなければ雷魔法で神の鉄槌を下し相対した敵は必ず討つ。

 ついた二つ名は「不動」。


 「D×D」ギルドメンバー、ハットリ。彼の動きはどんな敵であろうと惑わし、相手は攻撃を当てることすらできなくなる。そして彼が両手にもつ赤と白の双剣の一撃は同レベルの武器と比べると軽いものの、連続して攻撃を当て続けることによって攻撃力が上がりありえないほどのDPSをたたき出す。

 ついた二つ名は「烈火」。


 「D×D」ギルドメンバー、セイン。彼女にかかれば回復、バフ、デバフなどの支援系の魔法はその魔法に特化した者たちより効果は数段上を行く。さらに完璧なまでのタイミングで発動される支援の数々によって戦闘は何倍も楽になる。その素晴らしさは一回でもパーティを組むと彼女なしでは戦闘が出来なくなるほどだと言う。

 ついた二つ名は「聖女」。


 「D×D」ギルドメンバー、ソー。先端に宝玉を咥えたヘビの彫刻がある身の丈ほどの大きさの禍々しい杖によって威力が底上げされた彼の魔法は、ボスでさえも一撃食らっただけでも瀕死に追い込み、体力の低いボスならワンパンしてしまうほどの攻撃力を見せる。取得している魔法の数も攻撃系の魔法は全て覚えているため、2~3属性のみ極めているような所謂トッププレイヤー達と比べても断然多い。

 ついた二つ名は「魔王」。

 

 そう、ギルド「D×D」のメンバーのみがその領域にたどり着くことが出来ていたのでギルメンのみでラスボスを倒しに来ていたのだ。しかし、倒した後の和気藹々とした時間は長くは続かなかった…


『許さん…許さんぞ!死んでも死に切らない、この世界の法則に逆らうような貴様らプレイヤーに葬られるなどあってはならないのだ!』


 倒されたはずのラスボスがいきなりそう言うと、恨みで濁ったその瞳をギラギラさせながらこちらを睨みつけてきた。そしていきなり悟ったかのような表情をしたかと思った矢先、不意に笑い始めた。


『ハッハッハッ!そうだ、我の命はもうすぐに尽きるのだ、どうせ死ぬのならば最後に禁忌である世界を創りなおすも悪くはないか?』


 そういうと彼らのいる空間がいきなり歪み始め、すぐに歪みは増していき…


「なっ!?立ってられないでござる!?」

「セイン!何とかならないのか!?」

「さっきから試してますがどうにもなりません!」

「どうするんですドラン!?」

「っち!みんな俺につかまれっ!」


 その会話を最後に彼らはその場から消えてしまった…

 

 しかし、彼らは消える前に聞き捨てならない言葉を聞いた。


『我は邪神なり!この身が滅ぶ前に貴様らのこの世界をを書き換えさせてもらった!これで貴様らが死したとき神殿から復活することは無くなり、貴様らの魂が輪廻することは無くなった!さあ、慄けプレイヤーども!我こそは邪神デミウルゴス、世界を創りし神だ!』


 最後に不気味な笑い声を響かせながら光の粒子となり消えていった…


ここまで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m

面白かったでしょうか?まぁ、そこらへんはコメントくれるとうれしいです。


次回はいつ投稿するのかという話なんですが、新生活が始まってみないと何とも言えない状態なので基本不定期とさせてください。


また次回お会いしましょう、ではでは(*´ω`*)


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