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心はオッサン、体はアラサー

くっそー!手が痛い!

何枚書けばいいんじゃー!

あっ!

くそ!間違えた!

書き直しじゃねーか!

履歴書まだあったかな?

あーパソコン使えたらなぁ…

いちいちクソ面倒な履歴書や職務経歴表なんぞ手書きしなくて良いのに!!

まぁ超アナログの私にパソコンで履歴書作成なんぞ出来るとは思ってないけどさぁ

スマホですら使いこなせてる気がしないからな…


Pululu Pululu ♪


「げっ!」


スマホの事考えてたらお母さんから電話かかってきたよ…

出たく無いなぁ…

絶対内容は分かってるんたから出なくて良いよね?

でも出なくても次の電話が怖い…


今も手の中で鳴って存在感有りまくりの電話を見てるとお母様の頭に角が、にょきにょき生えてるお姿が見える…


しゃーない

出るか…


「はい…もしもし…」

『ちょっと!あんた!早く出なさい!

どうせ暇してるんでしょ!』

「あーいま丁度、履歴書書いてたからさぁ」

『何?ちゃんと就職活動してるの?どう?職場見つかりそうなの?今度はどんな所なの?給料は?就業時間は?休みは?保険とかちゃんとしてるの?』

「んー面接してもらえる所は週6出勤で朝9時から夜12時まで休憩は一応2時間はあるみたいだけど、保険は労災と雇用保険だけ。」

『はぁ…分かってる積もりだけど飲食店って、そんなに働かせるのねぇ?

もっと条件の良い所無いの?保険も厚生年金とか健康保険とかついてないと結局、もらえる給料から引かれるのと同じじゃない!』

「分かってるよ。

でもこの条件って、飲食業界じゃ普通だし…」

『手に職持ってても良い所あんまり無いのね…

やっぱり、実家に帰って来たら?結婚したら良いじゃない?前の職場では結婚より仕事!って感じだったし言わなかったけど…』

「あー!もう!いま結婚しても後悔するの分かってるし働くなら終電とか気にしなくて良い今のマンションから出る気無いの!」

『そうは言ってもねぇ』

「用事無いなら切るよ?新しい履歴書も買いに行かなきゃダメだから!

じゃあね!」



くっそー!分かってる事ばっかりいって!

所詮アラサーだから仕事採用してもらえるのは条件削るしかないんじゃー!!



あぁ

どんどんやさぐれてく…

心のなかがオッサンになってるよ…

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