小説家 谷崎潤一郎
掲載日:2026/07/16
谷崎潤一郎(1886–1965)は、明治末期から昭和にかけて活躍した日本の代表的な小説家。耽美主義や悪魔主義的な作風から出発し、のちに古典や日本伝統の美、関西の風土に根ざした独自の文学世界を確立し、ノーベル文学賞候補にも挙げられた小説家である。
谷崎は東京・日本橋生まれる。東大在学中に発表した『刺青』や『痴人の愛』などで、西欧的な近代性と退廃的な美、異常なまでの女性崇拝中でも『刺青』(1910年):美と恐怖に憑かれた彫師と娘を描いた、文壇デビュー作として知られる。
谷崎は後に熱海に居を構えた。谷崎自身を連想させる人物が登場する作品「過酸化マンガン水の夢」は、鱧は熱海でも手に入るが味はいまひとつのようで、「あとで一層関西の鱧が恋しくなるばかりなり」と書いている
晩年の谷崎は口述筆記で作品を著した。衰え知らずの旺盛な創作意欲も鱧のおかげだったか
数々の功績により、1949年には文化勲章を受章しました。生涯にわたり旺盛な執筆活動を続け、晩年は老人の性や死とエロスを見据えた『鍵』や『瘋癲老人日記』などの作品も高い評価を受けている。




