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9-2

 新聞に載っていた聖王クラウディアの写真に、レグルスはなんだか寂しそうな、泣きそうな、そんな表情を浮かべていた。

 自分を踏み台にした相手を、今でもレグルスは...。

 


「なに、そなたを咎めているわけではない。

 ...誰もが私を素晴らしい人間だと崇めてはいるが、そんなことはない。

 なにもかも取りこぼしてばかりの、ただのマヌケだ」


 少しだけ、アネッタはわかったような気がした。

 聖王クラウディアと、レグルスは似た者同士だったのかもしれない。

 誰かのために、自分をただ犠牲にするところが。

 

「これからも、あやつのそばにいてくれるか?」

「言われるまでもありません。

 ...それと、一つよろしいでしょうか?」

「いいだろう」


 アネッタはバクバクする心臓に鞭を打ち、震える足に力を入れた。


「レグルスさんのことを、どう思っていたのですか?」

「...15も下でなければ、と思ったこともあったな」

「そうですか」


 本当は、レグルスのことで文句の一つでも言ってやりたかった。

 けれど、二人の間にある確かな絆に、アネッタは割って入れる自信がなかった。

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