チームメンバー
制限のあるなかで快適な居住区を作った漆黒のイカダに乗り拠点へ向かう。
『ナミさん、すぐ拠点に着きますからね。それにしてもドラゴンヤバスギですね!』
『薯うなんですね!見る余裕がなかったですポテ。』
『炎がヤバスギですね!』
リーダーは先程見たドラゴンに魅せられていた。
イカダを降り拠点に帰ってきた後もカッケー、カッケーと連呼していた。
拠点は周りのユーザーが場所を取っているせいで、十分な空間が取れず不完全でいびつな形をしていた。工夫をこらしているけれど無理があった。
拠点の中を歩いてみる。海の中にパイプが伸びていて水道ができていた。どういう原理なんだろう?不思議だ。なんせゲームですからね。
蛇口から水を飲んでみる。しょっぱい味がするが普通に飲める喉も潤った。不思議だ。なんせゲームですからね。
海沿いには乗ってきたイカダの他に不格好で奇抜な色に塗装されたイカダが止まっていた。
拠点内にはチームメンバーのクンリーマインさんがつかまえて飼っているパランだかペランだかいう名前のペットがいた。ロバをふたまわりくらい丸くしたような見た目だ。
クンリーマインさんは今回インしていないので拠点内のベットに寝ていた。なぜか燃えたたいまつを持ちながらお休みになっていた。
今回のチームの形式的なリーダーなのだが、そのせいでのちに苦々しい事件が起きるのだが、その時は誰も予見していなかった。
『ナミさん!これから仕事なんで落ちますね。』
『乙です!またよろしくお願いします。』
『こちらこそ』
拠点の周りをパトロールした。数個の外人ユーザーの拠点があった。どのユーザーも自身の拠点を巨大な門で囲んでいた。これが建築の基本なのだろうか?今の我々ではまだわからなかった。どの門も閉まっていて触ってもガチャガチャ音がするだけだった。
この近くには別ユーザーが密集していて建築スペースがないようだ。合流できたので先程の海岸に戻ることにした。
先程とは違ってポヨンポヨンもいなく平和な海岸だった。
海岸沿いに西の方に行ってみると良さげなスペースがあった。材料を切り出すのに手斧が必要なようだ。
辺りに転がっている石、わら、流木で手斧を作ってみる。なかなかの仕上がりだ。
大木に斧を入れ、木材を切り出していく。
このゲームでの建築は一番最初に土台を作らなければならないらしい。
黙々と木を切り出して土台を広げて行く。
20個×20個くらい広げられた。
次は壁を作って行く。
表と裏があるみたいだ。互い違いだと結構かっこ悪い。
ドアと窓も作って行く。
最後に天井を設置して拠点を仕上げた。
建築をして行くうちにレベルが上がり石の建築を行えるようになった。木から石にグレードアップしよう。
石を現時点で効率的に集めるために大斧を作ろう。手斧で巨石を砕き加工していき大斧を作った。
黒光りしている石に大斧を振り下ろす。手斧では無理だろう。石材と共に金属っぽいものも手に入れることができた。
今日は疲れてきたのでゲームからログアウトした。




