物語の終わりと始まり
「どうして…こんな事に…」
「大丈夫だよ。この世界が滅びても、私たちは必ず戻って来るんだから」
地面が崩れ、天から少女が降ってくる。
ゴンッ
「いったーい!」
「もう、リリアン!こんな時間に起こさないでよ!」
「ごめんなさーい!でも、今から行かないとリアリスの好きなイバラキ屋のまんじゅう手に入らないよ?」
「そうだった!今から30秒で支度するわよ!」
ーーーーーー
「なかなか着かないな…あっ、あそこで朝ごはんにしましょう。」
「はーい」
「いらっしゃいませー!」
「いらっしゃいま~せ~!」
「なんであんたまで歓迎してんのよ」
「えへへ…」
「じゃあ何頼みましょうか…あーこれいいわね、オリジナルパフェ…リリアンは?」
「リアリスといっしょの!」
ーーーーーー
「お待たせしました、オリジナルパフェです」
「チョコレートだ!美味しそーう!いただきまーす」
(…あれ、私何しようとしてたんだっけ…)
「はっ!ね、寝てた!?」
「だいじょーぶ!届いたばっかりだから!わたしはもう食べ終わっちゃったけど!」
「さすが食いしん坊の妹だな…」
ーーーーーー
「ふう、食った食ったー」
「そういえば、まんじゅうは~?」
「はっ!わ…忘れてた…もう売り切れたかもしれない」
「残念だねー。あっそうだ!今度ここのお店にお姉ちゃん連れてっていい?」
「いいよ。さあ、帰りますか…」
ーーーーーー
「ただいまー」
「おっかー」
「お帰りなさい。まんじゅうは買えました?」
「それが…」
「リアリスが寄り道して買えなかった!」
「おい!」
「おーいリアリスぅー、自分の好きな物でしょ~」
「私たちにもくれるっていうから楽しみにしてたのに…しかも一泊までしたんだよね?」
「ごめん…」
「明日リアリスとリリアン抜きで皆で行こう。ね、ラニス」
ー翌日ー
「イバラキ屋ってのはここかな?」
「そうみたいですね」
「らっしゃい!ご注文は?」
「まんじゅうを10個」
「あいよ」
「サルタヤさんに言って作ってる間の待ち時間短縮してもらいたいですね」
「うん」
「へいおまち!」
「おっ出来た~」
「ちょっとそこのベンチで一個食べますか?」
「いいね!」
「賛成」
「寄り道しないでこうすれば良かったのにね。」
「そだねー」
「このまんじゅうすごい美味しいな!」
「そだねー」
「食ったし帰るかー」
「そだねー」
ーーーーーー
「レイル~まんじゅう!」
「私はまんじゅうじゃない!」
「まんじゅう、ちゃんと買ってきましたよ。」
「おっ、こんなにいっぱい…!」
「今度は寄り道なしで買ってきたからな」
「もう言わないで…」
「わーい!美味しそう!みんなで分けよっ」
「あれ、まんじゅうが…」
「「「「消え…た…!?」」」」