一話
少しだけ窓から外を見えた。
雪が降っていた。
「アロメなぜ呼び出されたのかわかるか?」
俺ことアロメは父親がいる執務室の中に立たされている。
なぜ呼び出されたか?そんなものはわかっている。
「生産性がない引きこもりだからでしょう?」
「わかっているのかなら..「でも俺には無理です、この前も言いましたよね?だからさっさとあのことを言ってください」
父親は全く動じない。
むしろ俺をこの家にいる動機を与えようとしているのはもちろんわかっている。
今となっては父親だけが俺を助けようとしてくれてるから。
でも俺は助けを断った、わかっている、これがラストであることを。
そして父親もこうなるとわかって覚悟をしていることを。
「パウメロ・アロメを追放する!」
俺と父親しかいない執務室内に響く。
ああ、これでいい。
「では父上今までありがとうございました」
俺は父に腰からしっかりと曲げ、礼をする。
これからは
「そしてお願いがあります」
そこからまっすぐ父いやロワール伯爵の目を見る。
追放されたあとすぐに頼みごとは追放される前にした方がよいでがないかと思われるかもしれないが、それでは伯爵の名がついてしまう。
「なんだ?申してみよ?」
ロワール伯爵はなにか不思議そうにこちらを見ている。
「はい、国立魔法魔術第三校に受験させてほしいのです、そしてアロメという平民で受けさせてほしいのです」
ロワール伯爵は肘をついて拳にしてこめかみをぐりぐりしながら考えている。
平民の証明としてプレートがあり、俺は一応取っていたのだ。
「しかし第三校なのだ?」
ロワール伯爵の言う通りだ。
第一校は平民のみでそっちの方がよいのだが、第二校は貴族のみで、そして第三校は他の国の貴族などナショナル校であるのだ。
だからこそだ。
「外国の貴族と関わりを持ってみたいのです」
外国は言語の壁にさえどうにかすればいいのだから。
「なるほど、さっそくだが予約を取っておこう」
「ありがとうございます!!」
そうして俺は部屋を去った。
そして廊下をスキップで移動する。
いまから取っても受験は二ヶ月後になるだろう。
確か受験内容は座学と戦闘なはず。
座学について大丈夫だ。俺が引きこもっているのは図書室なのだから。
戦闘は最悪最低点数でも取れるように座学で調整をしないといけないな。
しかし俺は追放されたのだから引きこもることは無理なはずだ。
まぁ、ロワール伯爵のことだ。
一部屋だけはあるだろう。
図書室にはもう行かないようにしよう。
そうして客室に入る。