水彩ぺいんと
あら、いらっしゃい。
ようこそ、『_____』へ。
歓迎するわ。
ここは暗くて広いから迷子にならないようにしっかりついてきてね。
私?
年下に見えるかもしれないけれど、あなたのお爺ちゃまやお婆ちゃま達よりも大先輩なのよ。
さあ、こっちへいらっしゃい。
『好きの瞬間』をキャンパスに水彩で描くことが趣味の彩十(あやと)は高校入学準備をしていた。
その途中、いつものように自分の感性に導かれるまま歩いていると手入れのされていない小さな祠を見つける。
遺されたものに導かれて迷い込んだ世界で見つけた大切なもの。
感情で彩る人生というキャンパス、彩人の描くものは…。