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サイレント・アイ ~言葉なき探偵~  作者: 深井陽介
第四章 その山荘は閉ざされない
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4‐2 招待客たち

ミステリ作家はなるのも大変、なってからも大変。それでも目指さずにはいられない。


 長野の山の奥深くに、その洋館はある。この一帯の土地の持ち主が、海外の使われなくなった建物を買い取って、アクセスの悪い場所にわざわざ移築したという。少なくとも藍はチャットでそのように聞いていた。

 この館の主こそ、今回のオフ会の主催者であり、招待者でもある。オフ会というくらいなので、例のミステリ愛好会というのは、インターネットのチャットルームで行なわれているサークルだ。ミステリ好きの藍ももちろん会員で、今回のオフ会にぜひ参加したいと申し出て、このほどメールで正式に招待されたので、ここに来ている。


 ちなみにインターネットサークルではよくある話だが、会員は普段H(ハンドル)N(ネーム)で愛好会に参加していて、互いに顔も本名も知らないことがほとんどだ。そんな人たちがネットを介さず、直接集まって生で対面する、いわゆるオフ会によって、初めて本名と顔を、あるいは性別を知るというのも珍しくない。

 招待状は主催者からDMで送られてくるので、誰が参加するかは主催者しか把握していない。無関係な人間を参加させないために、館に着いたらすぐ、主催者にHNと本名を伝えることになっている。そして主催者は招待客のリストに、そのHNがあるかどうかチェックしてから、館内に招き入れるシステムとなっている。


「インド・プリムラさん、本名は八重野藍さん、ですね。確認しました。ようこそ、私の館へ。ごゆっくり、おくつろぎください」


 主催者にしてこの洋館の持ち主、増山(ますやま)丞治(じょうじ)は、クリップボードを片手に藍を招き入れた。もちろん藍は名前を口には出さず、タブレットに表示して見せている。室内でもなぜかサングラスをかけている増山が、ちゃんと判読できるか怪しかったけど、なんとかここは突破できたようだ。

 ちなみに、わたしは厳密には招待されていないし、そもそも愛好会のメンバーですらない。だから当然、リストにわたしの名前はないわけで……。


「ん? ちょっと君、まだ名前を聞いていないけど?」


 藍がわたしの手を引いて、しれっと増山の横を通り過ぎようとしたけど、主催者を誤魔化すことはできなかった。まあ、そりゃそうだよね。


「すみません。見ての通り、こいつは口が利けないもので……わたしが間にいないと会話が成り立たないので、同行しています」

「……愛好会のメンバーではないのですか」


 サングラスのせいで表情が分かりにくいけど、眉間にしわが寄っているのは分かる。(いぶか)るのも当然だよなぁ。わたし、完全に招かれざる客だし。


「ええ、まあ……藍とわたしはワンセットで認識してくれたらよろしいかと」

「確かに招待状に、同伴禁止とは書いていませんでしたが……まあ、いいでしょう。特別に参加を許可します。食事はバイキング形式ですから、一人増えても問題ないでしょうし」

「お心遣いすみません……」

「しかし、この館にツインの部屋はひとつしかなくて、すでに他の招待客にあてがっています。他の部屋はすべてシングルなのですが……」


 ツインとかシングルとか、個人の持ち物のはずなのにホテルみたいだな。


「ご心配なく。狭い所で寝るのは慣れてますし、こういうこともあろうかと、枕も持ってきていますから」

「八重野さんと同じベッドで休まれるのですか」

「そうですよ」

「八重野さんは寝耳に水という顔をしていますけど」


 あら本当だ。顔を真っ赤にして口元をプルプルと震わせながら、『同衾ですか』と書かれたタブレットを両手に抱えてわたしに見せている。こいつ、まだわたしと一緒に寝るのに抵抗があるのか……探偵の仕事のさなかに、何度かやっているはずだけど。

 大丈夫かな……と心配になっていると、わたしの心を読み取ったのか、藍は慌ててタブレットに別の文を書き込んで、わたしに見せた。


『どきどきするね 同衾だけに』


 ……なおさら心配になったのは言うまでもない。藍はダジャレが不得手なのだ。


「では、お二人は同じ部屋に泊まるということで……それで、あなたの名前は?」


 藍のダジャレには突っ込むことなく、増山はわたしに尋ねた。


「はい、山辺桜です」

「桜……ああ、なるほど。歓迎いたしますよ、山辺さん」


 おや、急に態度が柔らかくなった……まあいいか。居心地が悪くならずに済みそうだ。

 コートは玄関のそばのラックにかけて、他の荷物は寝るための部屋に置くことになった。他の招待客もすでにそうしているというが……そのことで、部屋に向かう前に増山へ尋ねたいことがあった。


「他の招待客はもう来ているのですか?」

「まだ一人来ていませんが、すでに三人いらしていますよ。今は応接間でくつろいでいる所です」

「ということは、招待したのは全部で六……じゃなくて五人ですか」


 危うく、招待されていない自分までカウントするところだった。


「そうですね」

「他にも会員はいたと思いますけど、オフ会参加を希望したのって、五人だけですか」

「いえ、参加希望者は他にもいたのですが、この館の部屋数も限られていますし、私の方で適当に選んでおきました」

「適当に……」

「せっかく対面でお話をするのですから、チャットでも普段話さない人と、この機会にミステリ談義を楽しんでほしいのですよ」


 やっぱりやるのか、ミステリ談義……。

 どうしようかな、と思っていると、玄関からノックの音が聞こえてきた。


「おっと、最後のお客さんですかね……すみません、出迎えてきますので」

「分かりました」


 わたしの返事を聞くと、増山は早足で玄関まで戻っていき、ノックされた両開きのドアを開けた。ハーフアップにした茶髪の女性が立っていた。まだ大学生くらいに見える。


「ど、どうも……ミステリ愛好会のオフ会に、招待されて……」

「ええ、ようこそ。では、本名とHNをどうぞ」

古渡(ふると)絵美(えみ)です。HNは、コーデリアです」


 華やかな装いとは裏腹に、オドオドして引っ込み思案な印象のある女性だ。ちなみにこれも後から藍に聞いたことだが、愛好会のメンバーのHNはほとんどが、有名な推理小説の探偵や登場人物から拝借していて、コーデリアも有名な女性探偵から取っているという。

 ふと、疑問が湧いた。


「藍のHNって、人の名前っぽくないよね。なんでだか国名が入っているし」


 そんな事を本人に尋ねてみたけど、なぜか本人は目を逸らした。


「コーデリア、ですね。確認しました。どうぞ、お入りください」

「あっ……はい、どうも……」


 古渡は増山と顔を合わせることなく、すり抜けるように増山の横を通り過ぎた。そしてわたし達のところまで駆け寄ってきて、すれ違いざまにぺこりと軽く頭を下げて、そのまま館の奥まで進んでいこうとする。増山は慌てて引き留めた。


「ちょ、ちょっと、古渡さん。コートはあちらのラックにかけてください。それから、荷物は寝泊まりする部屋に置いていただくので、これからご案内しますよ」

「えっ、あ、はい、すみません……」


 ずいぶん落ち着きのない人だな……とは思ったけど、いつもマイペースで予測不能の動きをするカオスな友人と一緒にいるからか、この程度ではまるで苛立たない自分がいる。


「では、お二人の部屋にも案内しますので、こちらへどうぞ」


 おっといけない。挙動不審な招待客を遠巻きに眺めている場合ではなかった。


 増山に導かれるまま、階段で二階まで上がり、四つしかない客室のうち、二つの部屋に案内された。片方は古渡が、もう片方はわたしと藍が泊まる部屋だ。それぞれの部屋に荷物を置くと、今度は、すでに来ている別の招待客が集まっている、一階の応接間へ向かう。

 応接間では暖炉に火が焚かれ、すぐそばでガラステーブルを囲うように三台のソファーが置かれ、三人の男性が腰かけて談笑していた。

 そのうちの一人、ひげを蓄えた中年の男性が、わたし達の接近に気づいて振り向く。


「おや、今度は女の子が三人もおいでですか」

「やれやれ、男ばかりのむさい会にならないか心配だったが、杞憂だったようだな」


 痩せ型で吊り目の男性は、まだ夕方だというのにワインを飲んでいて、すでに酔いが回っているのか顔が赤らんでいた。


「これで全員揃いましたので、私は夕食の用意をしてきますね。どうぞごゆっくりご歓談ください」


 そう言って増山はひとり応接間を離れた。すぐ隣に厨房があるらしい。

 ひげの男性が立ち上がって、わたし達の元へ歩み寄ってきた。


「どうも、真壁(まかべ)剛也(ごうや)と申します。茨城で中学校の教師をしています」


 握手を求められたので、わたしはとりあえず、差し出された手を軽く握った。あちこちにタコのある、ごつごつした手だ。


「山辺桜です。今回はその、友達の付き添いで来ているので、厳密には招待されていないんです」

「おや、そうなのですか。友達というのは……」

「この子です」わたしは藍を手で示した。「八重野藍、わたしと同じく高校生なんですが、こう見えて本物の探偵なんですよ」

「女子高生の探偵?」吊り目の男性が反応した。「もしかしてあんたが、インド・プリメラさんか?」


 尋ねられた藍はこくりと頷く。


「ああ、やっぱり……愛好会では、素性をなるべく明かさないことが暗黙の了解になっているけど、あんたは早々に自分が高校性だと明かしていたし、ミステリ評も鋭い視点で書かれていて、まるで本物の探偵みたいだって言われていたな」

「匿名のチャットなのに、早々に身分を明かしていたの?」


 わたしが問いかけると、藍はタブレットを胸の前に抱えて見せた。


『女だとは言ってない』


「そういう問題じゃないような気もするけどなぁ」

「いや、実際ほとんどの会員は、インド・プリムラが女性かどうかは分からなかったと思うよ。学生の会員も珍しくないし、何か問題を起こさない限り、会員の素性を突き止めようとすることはまずないから」


 そう言ったのは、さっきからずっとスマホをいじっていた若い男性だ。たぶん三十歳くらいだと思うけど、引きこもりのような白い肌をしている。


「わたしは……あなたはたぶん女の子だと、思ってました……時々、女性らしい視点で、コメントしていたこともありましたし」


 古渡は掻き消えそうな声で言った。まあ、性別を明かしていなくても、同じ女性だから分かることはあるかもしれない。


「あっ、挨拶が遅れました……古渡絵美、です。美術大学にかよっていて、HNはコーデリア、です」

「ほお、あなたがコーデリアさんですか」真壁が反応した。「一度、江戸川乱歩の話で盛り上がったことがありましたね。覚えていますか、オーギュストです」

「ああ、あなたがオーギュストさんですか……その節はどうも」


 チャットで会話しただけの関係ではあるが、古渡は少し安心感を覚えたらしい。ようやく笑顔を見せてくれた。


「これは……全員の自己紹介をする流れかな」


 吊り目の男性がワイングラスをテーブルに置き、咳払いした。


「……私は小栗(おぐり)(れん)、文芸誌の編集者をしています。HNはノリミズです」

「なるほど、小栗だからノリミズですか。割と安直なHNですな」

「このHNを使い始めた頃は雑誌記者をしていましたが、記者も編集者も、豊富な知識が物を言いますからね。私のお気に入りの探偵です」

「あれは知識が豊富っていうより、知識をひけらかしたいだけに見えますけどね」


 素人のわたしには何のことかさっぱり分からないが、小栗のように気に入る人もいれば、この若い男性のように、顔をしかめるほど苦手な人もいる、評価の分かれる探偵だというのは分かった。どれが探偵の名前なのか分からないけど。


「そういう君は?」


 残った若い男性に、小栗が訊いてきた。男性は手元のスマホから目を離すことなく答える。


「僕は……呉井(くれい)壮真(そうま)。駆け出しだけど、小説家をしている。もちろんジャンルはミステリ。HNは、ファイロ」

「ああ、君がファイロか!」真壁が大声で反応する。「古典作品のロジックの難点やプロットの甘さを、かなり厳しく指摘して、たびたび炎上していた……」

「こっちは職業作家ですよ。黎明期と違って、ミステリの題材はほぼ出尽くしている現代で、ロジックやプロットの綻びは、すぐ作品のイメージ低下に繋がるんです。そういうのはどうしても意識してしまうんですよ」

「分かりますよ、そういう作家ならではの悩みは」


 必死に釈明しようとする呉井を、編集者である小栗が擁護してきた。


「今や本格ミステリのブームも下火になって、小説のコンテンツも多様化して、どの出版社も題材のインパクトで勝負するようになりましたが、それでもそういう詰めの甘さは、作品に先細り感を与えてしまいますからね。題材が物珍しくても、やはりロジックがきちんとしていないと、面白さは半減してしまいますし、読者はそういうことに意外と敏感ですから」

「分かってくれますか、さすが編集者」

「でも純粋にミステリを楽しみたい人たちにとっては、ちょっと余計なお世話かもしれませんけど」


 ちーん、という効果音でも聞こえそうな感じで、暗く俯く呉井。古渡が慌てた様子でソファーの後ろから励まそうとしているが、口下手なせいか上手くいかないようだ。

 まあ、職業作家が作品の出来を気にしてしまうのは仕方ないとしても、自分が純粋に面白いと思っているものを、賢しらに批判されたら、確かにいい気はしないだろうな。わたしも好きな音楽を、アマ○ンのレビューとかで批判されていたら、そのレビューが低評価だとしても気分はよくない。


「ええっと……ファイロさん、じゃなくて呉井さんは、ミステリだとどんな作品が好き、なんですか」


 古渡は話題を変えようと呉井に問いかける。誰のせいとは言わないが、なんとなく微妙な空気になっているからだ。


「僕は……割と最近のやつしか読んでいないな。2000年代以降の作品の方が、ロジックもしっかりしていて好きなんですよ」

「やっぱりそうですか。わたしもどちらかといえば、最近の作品が好きです」


『わたしも同じく』


 藍もタブレットにそう書いて便乗した。こいつは謎解きを趣味にしているので、自分で論理的に謎を解けるタイプのミステリの方が好みなのだ。そこは探偵らしい。

 呉井と古渡は、近年のミステリの動向について、二人で会話に花を咲かせている。真壁は困ったように頭を掻いた。


「やれやれ……やはり本の趣味は世代によって変わるらしいな。私はもっぱら古い時代のミステリばかり愛読していますよ。昔から古書とかを集めるのが好きでしてね……そうそう、このオフ会の主催者である増山さんとも、古本市で出会って、その時にこのミステリ愛好会に誘われたんですよ」

「へえ、真壁さんは増山さんと直に会ったことがあるんですか」

「かれこれ十年近く前になりますかね。まあ、その時に少し話した程度で、それ以来はずっとチャットでの会話しかしていませんが」

「じゃあ、増山さんとは十年ぶりの再会ってことになるわけですか」

「一度会って、少し話した程度ですから、ほとんど初めましてという感じですよ。顔も合わせず文章だけで会話していると、だんだん顔とか声の記憶も曖昧になりますからね。増山さんも似たようなものだと思いますよ」


 こっちも年齢が近いからなのか、真壁と小栗は妙に馬が合うみたいだ。古いミステリが好きという共通項もあるだろうが、その辺はあまり年代とか関係ない気がする。わたしはミステリを読まないけど、古い本は割と好きだし。


「あの、さっきから気になっていたんですが」


 古渡との会話で気分を良くしたのか、呉井は楽しそうな表情のまま、藍に目を向けた。


「八重野さん、ひと言も喋ってないですよね。ずっとタブレットで筆談していますし。ひょっとして、声が出せなかったりするんですか」


 同じことを誰もが疑問に思っていたのか、事情を知らない全員の視線が藍に集まる。

 藍は……何も言わなかった。口に出さないのは当然だとしても、タブレットに何かを書き込む素振りも見せない。ただ端末を胸の前に抱えて、沈鬱な表情を浮かべている。

 問いかけた本人は困惑していた。


「あ、あれ……聞いたらまずいことでしたか」

「まずいというわけじゃないですが……その辺に関しては、あまり話したがらなくて。わたしもよく事情は知りませんけど、こういう奴だと思うことにしています。皆さんも、藍はこういう奴なんだって思っていてください」


 とりあえず適当にフォローしておいた。藍が言葉を発しない理由は、別に機密事項というわけじゃないけれど、本人が話したくない、知られたくないと思っているなら、友人として深く突っ込まないでおこうと決めている。だから他の人にも、追及しないでほしいと頼むようにしているのだ。

 幸い、ここにいる誰も、藍の無口について突っ込んで聞いてくることはなかった。


「ふうん……まあ、世の中色んな人がいるからなぁ。学校で大勢の子どもを相手にしていると、つくづくそう思うよ」

「でも彼女、チャットでは結構饒舌なんだよなぁ」


 わたしは愛好会での藍のコメントを見ていないが、小栗の言うことは容易に想像できる。気分が乗ると筆談が長くなるのだ、こいつは。

 ふと、右の手のひらに肌の感触がした。隣を見ると、藍が心なしか嬉しそうに頬を桃色に染めて、笑みを浮かべながらわたしの手を握っていた。

 色々と、気になることも言いたいこともあるけれど……まあ、彼女の喜ぶ顔が見られるなら、悪い気はしない。


 それからも十分ほど歓談は続いた。普段からチャットで散々ミステリの話をしているせいか、話題はほとんどが参加者のプライベートに関するものだった。ミステリが話題に上るときは、年齢の近い人で自然とグループができてしまうので、埒外なわたしが入る隙はそもそもなかったりする。

 ……晃さん、ミステリ談義で失敗する心配はないけれど、会話に混ざれなくて、心細さで胃が縮みそうです。


「盛り上がっていますね。夕食の準備が整いましたよ」


 厨房から増山が戻ってきた。スーツに真っ白なエプロンという、奇妙な身なりで。


「おっ、いよいよオフ会本番ですか」

「そうですね。チャットでもDMでも詳しい話はしていませんでしたが、今回のオフ会の主題について、夕食をいただきつつお話しすることにしましょう」


 相変わらずサングラスのせいで表情が読みにくいが、そう言った増山の口角はぐっと上がっていた。その場にいた誰もが、増山の不敵な笑みを見て、オフ会の内容に期待を膨らませたのは間違いない。

 ……いや、一人だけ。増山に怪訝な視線を向けている人がいる。


 わたしは妙な胸騒ぎがした。クローズドサークル……谷を隔てた先にある、雪山の洋館。そこで行なわれる、ミステリ愛好会の集い。このまま和やかに始まって、何事もなく終わってほしいとは思っているけれど。

 何か、わたしの気づかないどこかに、重大な綻びがあるような……そんな気がした。


一気に登場人物が増えました。この中の誰かが被害者で、誰かが犯人です。

ちなみにゲストキャラの名前はすべて、クリスティの『そして誰もいなくなった』の登場人物をもじっています。

増山丞治 ← アンソニー・ジェームズ・マーストン

古渡絵美 ← エミリー・キャロライン・ブレント

真壁剛也 ← ジョン・ゴードン・マッカーサー

小栗蓮 ← ローレンス・ジョン・ウォーグレイヴ

呉井壮真 ← ヴェラ・エリザベス・クレイソーン

既読の方でしたら、この中の誰が犯人で、誰が被害者かご存じでしょう(あ、被害者は全員でしたね……)。拙作も一応クローズドサークルものですし、もしかしたら『そして誰も』をなぞっている箇所が、どこかにあるかもしれません。その辺りも楽しみながら、お読みいただければと思います。

では、また次週。

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