第4話 覚悟
鬼を倒し先へ進むとそこには身元不明の遺体が山ほどあった。
その中には子供や若い女などの遺体もあり
吐き気がした。
その中を必死に走り、やっとの思いで山頂へついた。
するとそこには猫の仮面をかぶった男と一人の少女がいた。
「小僧、生きて山頂まできたか。よく無事だったな」と言い、鐵也を抱きしめた。
抱きしめられたことで鐵也がさっきまで
なかった激しい痛みが鐵也を襲い鐵也は気絶した。
…山頂 猫の仮面の家…
気づいたら布団の上だった。どのくらいの時間眠っていただろう。そう考えていると猫の仮面の男が「目覚めたか。お前が無事に帰ってきてから3日たった。」
と鐵也に言った。
体を起こそうとしたら、痛みがある。
すると横の猫の仮面の男が「動くと下手をしたら死ぬぞ。なんせあばら骨や左腕を骨折しているんだからな。ひとまず安静にしろ、お鈴。小僧を頼む。わしは山で山菜などをとってくる。」
と言った。
しばらくすると、お鈴という少女が「大丈夫ですか?」と言った。
鐵也は「大丈夫。」と言った。
すると、猫の仮面の男が突然帰ってきて
こう言った。
「お前は試練を合格した。だが、それ以前に確かめたいことがあってな。鬼狩りになる覚悟はあるか?例え、味方が敵になったとしても戦う覚悟があるか。」
すると、鐵也は刀を持ち言い放った。
「あります。例え何を失っても…」と言った。
そうすると仮面の男がとある物を棚から取り出し鐵也に渡した。
「これは?」
そう尋ねると猫の仮面の男が「それは魔玉と言う玉だ。かつて鎌倉時代に源家が鬼を退治する際に使われたとされておる。」と簡単な説明をした。
その玉を手に持ちあおむけで寝たままただその玉を眺めていた。
この時、まだ俺は知らない。
2つの鬼の存在と無限滅鬼の存在を…
続く