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鬼狩り三部作~時流冒険譚~  作者: 星空 夜桜
第一部 鬼狩り戦国時代編
3/57

第3話「空ノ型 蒼天」

山中をひたすら進む中、様々な仕掛けが作動する。

鐵也は猫の仮面の男が言っていたことを思い出していた。

「小僧、わしはお前を助けてやることはできん。しかし、鬼の弱点を教えよう。一つは首じゃ。首を斬り落とせばその鬼はじきに消えるじゃがなかには首を落としても死なぬ鬼もいる。その場合は心臓を斬れ。そうすれば鬼は死ぬ。あと、もう一つ言い残していたことがある。鬼を探す方法は匂いではなく音じゃ。くれぐれも匂いで探すなよ。」

と山中の道に入る前の村で言われた。


……松浦山中お社……

山中の奥深くにたどり着いた。

周りを見渡すと壊れかけたお社と鳥居があった。

すると、お社の奥から悲鳴が聞こえる。

俺は急いでお社の奥に向かった。


奥につくと木に隠れた。

目の前には人の2倍ほど大きい鬼がいる。

手に持っている刀を鞘から抜き戦おうとするが足が震えはじめて動くことができない。

次の瞬間鬼が「人間の匂いがするな~」と言い鐵也の方に近づいていく。

すると手元にある刀がこう言った。

「ん?……この匂いは鬼。しかも200人前後を喰った鬼だな。」

「か……刀がしゃべった……」

「ん?…お前は…誰?」

「俺は鐵也、西野村鐵也。」

「自己紹介は後だ。鐵也。鬼を倒すぞ。」

と刀は言った。

その鬼のでかたを探っていると鬼が鐵也が隠れている木の前で止まり「ここかな~」と鐵也のいる木の影を覗いた。

そして大きな手で鐵也を掴みかかろうとしたギリギリのところで避けることができた。

回避をなんとかしたが気付くと鬼が鐵也の目の前にいた。

「やっと一匹見つけた」


鬼が鐵也に向かって攻撃する。

鐵也は自分を攻撃する瞬間を狙って鬼の首を

切り落とそうとするが鬼の首が硬く切り落とすことができない。

すると鬼が鐵也の手をつかんで投げ飛ばした。

鐵也の肩に激痛が入るが鐵也は「痛い。でもあいつを倒さないと前にいけない。それなら、一か八かあの技にかける。」

全身の力を抜いて爪先と手に力を入れる。

次の瞬間、鬼の首を一瞬で斬り落とした。

すると、鬼の表情が変わる。まるで人間だった頃に青くすみきった空を見ている子供のように…


続く

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