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お家拝見
知らない天井だ。いや、冗談である。何もない、何もない真っ青な空、横を見てみると、異常なまでの樹海、その手前には立派な、別荘と言うべきか、ログハウスと言うべきかわからない立派な家が建っていた。
「いくらなんでもやりすぎだろ。」
しかし、やってもらったことを文句を言うのはおかしい。
とてもありがたい気持ちでいただこう。しかし、すごく立派だ。どうしたものだ。まずは、中に入ってみよう。中がおんぼろだったら悲しすぎる。
…………
なんと言うことでしょう。まるで匠が手掛けたかのような立派なテーブル、階段も、上りやすいように手すりまでついて、キッチンには、なぜか現代の調理器具があるではありませんか。二階にも、なんと夢の書斎。これでは小説制作もはかどります。素晴らしい家です。もうこの一言に尽きます。
そして、確認しなかった寝室でその夜を過ごすのだった。