女神との会話
あぁ、なんて無茶な願いをしてしまったのだろうか。
これでは強欲等と言われ、転生を取り消されるのではないだろうか。少なくともそうではないといいのだが。
「良いですよ。別に。願われた願い、好きなスキルを渡すのが女神の役目ですから。ですが、そこまで器が小さいと思うのはやめてください。」
ハッ、なんてことだ。自分の考えたことが伝わるとすごく失礼なことをした気分になる。
「まぁ特に気にしませんが、転生先はどこにしますか?」
「人が少なくて、水など最低限の物がある場所。」
「本当にそんな場所で良いんですか!?皆さん王国や、都会、快適な場所での生活を望むのに、あなたはそんな人気がない場所でいいんですか!」
「面と向かって言われると少しショックですがいいですよ。集中できて、小説がかける。作家としてはそれだけでいいです。」
女神の困惑が伝わってくる。
「あなたがいいなら良いですが、絶対にもう死なないでくださいね。」
「もう死ぬのはこりごりですよ。」
そうですか。と一言呟くと、何か忙しそうに言った後、女神は、
「それだはお別れです。短い間でしたがご苦労様でした。頑張って、楽しい異世界ライフ楽しんでくださいね。」
その一言を最後に、俺の記憶は途切れた。