スキルとは
俺は鈴木拓人。何度目の挨拶だろうか。皆さんは予想できていましたか?俺は予想していなかった。
転生することは確かだが、その先が怖い。というのも、女神に考えを当てられた。お分かりいただけただろうか。
テレパシーでもないのに当てられた。すごく怖い。
と、少しおかしなテンションになっているが、詳しい話が気になる。俺は作家だ。迫る好奇心には勝てない(笑)
「転生とはどういうことでしょうか?」
「転生は、死んだあなたに異世界でもう一度生を満喫していただけます」
なんと嬉しいことだ。これでもう一度、小説をかける。それに題材は異世界だからいくらでもある。
「しかし、そんなにうかれていても、なんのスキルも無しに、異世界に行ったところで、すぐにまた死んでここに戻ってくるのがオチですよ。」
何てことだ。異世界とやらがどんな場所かも知らずに俺はどんな思い違いをしていたんだ。もし、転生が罰で、えげつない場所につれていかれるかもしれないのに、俺は何て早とちりを。と、焦っていることを知ってか知らずか、女神はこういった。
「大丈夫ですよ。そんな罰ではないですし、異世界は、ドラク○のようなモンスターのいるような世界ですから、少し戦闘力が必要ですよ。」
戦闘力だと… そんなもの皆無に決まってるじゃないか!
こちとらただの作家だぞ!
「ですから、スキルがあるんです。あなたの場合は何がいいですか?」
俺か、俺の場合は…
「俺は、想像したことを現実にしたい。」