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状況がのみこめない
俺の最後の記憶を辿ってみよう。
最後は書斎でのできごとだった。小説を書いていたら、急に胸が苦しくなって…そのあとのことはおぼえていない。
あぁなんてことだ!やっぱり世界は小説のようにうまくはいかない。なんてことだ!自分はもう二度と小説をかけないのか。そう思うと涙があふれてくる。あぁこんなことなら最後に小説をかいておけばよかったと。その時だった。
目の前に光輝く人があらわれたのは。
目の前の人は女神のように眩しく、その存在をみとめさせるに値するものだった。