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「なろう」とかいう魔窟www

作者: 鱈井 元衡

 あれ……この作品ずっと更新されてぇな?

 あれ……作者、ツイッター見ても更新されてないんだが?

 おいおい。本当にやめちまったのか? 創作活動?


 ざざけんな! てめえの作品が更新されるのを期待してたんだろうが! なんで、なんで音沙汰亡しなんや。もう気が狂う。

 僕は「なろう」で活動してもう五年になるが、正直言って「なろう」っつーサイトは魔窟だと思う。

 こいつは面白い作品書くんじゃねえか? と見込んだ人間が創作活動をやめちまうのが普通に起きるし、あんなに評判のあった連中が突然垢を削除して雲隠するのもさして珍しくない。

 ねえ、なんで? 創作やめるなんで?

 せめて活動報告で生存報告続けろやボケナス!(涙目)


 一番精神的にくるのは、人気があった作品を書きながら、途中でその更新をはたとやめ、作者自身の動向も行方不明になるってケースだ。僕自身二回ほどこれに出くわしてる。もしかしたらの事態が生じたからではないか、と疑わずにはいない。

 創作活動は人生の一部だ。人生にやむを得ない状況が生じたから、ということがあるとしても……あまりに酷薄すぎないか。


 あまりにも膨大な人間がなろうから立ち去っていくという事実に、戦慄せざるを得ない。

 中には、はっきり「やめます。これまでありがとうございました」と宣言して律儀に立ち去るやつもいるにはいる。だが大部分の人間はあいさつさえ発さず静かにフェード・アウトしていくのだ。

 気づいたらいつの間にか消えてたやつも、割とよくいる。

 きっと今頃、ほとんどの人間は小説を書いていたという過去さえ忘れて、のんきに暮らしてるんだと思う。そしてそっちの方がはるかに――健全なんだと思う。

 もしかしたら自分も消えるかもしれない。これまで五年も作品とレビューを書いてきた事実は奇跡に近い。それがいつ終わるかなんて僕にも分からない。

 間違いなく、僕がこの「なろう」から消えたら誰も悲しまないし思い出しもしないだろう。それくらい、僕は人間に期待していない。たとえ一人くらい僕の消滅に心打たれる人がいたとしても、僕はその人の存在を知ってやれないだろう……。


 時々は、あいつらのこと思いだそうぜ? 俺は忘れたくない。あいつらが作品を放棄したことへの恨みを忘れないために。

 これから何人、別れるか分からないんだから。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ハッとさせられましたよ。 あとタイトルで草を生やしているのはやはりインパクトがデカいと思います。 [気になる点] 特にないですね。 [一言] ハーメルンで十回以上作品を消した私ですがね…
2018/12/20 21:06 退会済み
管理
[一言]  まるで自分への抗議文を突きつけられた気分です。  最近ミッドナイトノベルで小説を完結させたのですが、実はこれ4度目の掲載なんです。  1回目は内容的にR18なのをなろうに掲載してしまい…
2018/09/04 12:39 退会済み
管理
[一言] 一年以上更新されてなくても待ってる作品とかありますね。
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