第二章のまとめ
第一章の簡単なあらすじと、登場人物の紹介。
及び、使うかわからない世界観の掘り下げがメインです。
興味がなければ、とばして頂いてもかまいません。
~第二章のあらすじ~
『ある少女の日記から』(注、ギョクによる漢字修正済み)
スズです。今私は、みんなと一緒に馬車に揺られています。私達がこれから生活することになる、王都イズクモには、もう後一日くらいで到着するんだそうです。
一月にも満たない旅だったけれど、ここまでいろんな事がありました。
ヤーアトを出発する時は、ツルギさんやギョクちゃんがいろんな人に囲まれてましたし、途中の森の近くでは、私が怖い人達に追い掛け回されたし。
そしてなにより、あのハクトーの街で起こった事は、やっぱり忘れられそうにありません。
街で悪さをしている男の人達に、脅されたり困らせられたりしていたマチネさん。追い詰められちゃったマチネさんは、冒険者であるみんなに、自分を助けて欲しいと頼んできたのでした。
でも、ギョクちゃんはそのお願いを受け入れない。それは、みんなが冒険者としてやっていく為の、一番大切なルールの為なんだそうです。
結局、マチネさんを悩ませていた男の人達は、ツルギさんが大活躍した結果、みんな心を入れ替えました。私はその時、ずっと寝てしまっていたから見れなかったんだけど、きっとその時のツルギさんは格好良かったんだろうなぁ。キリッしているツルギさんは、物語の中に出てくる正義の騎士様みたいなんだもん。
そのことを後で聞いた私は、「それならマチネさんも助かったんだね。良かったね」って言いました。でも、カガミさんは笑ってるばかりで答えてくれません。ツルギさんもぐねぐねしてます。
そして、ギョクちゃんは言います。
みんながやったことで、マチネさんが助かったかどうかは、わからないんだそうです。確かに問題は片付いたけれど、マチネさんが幸せを感じられるような結末になったかはわからない。そう言って、ギョクちゃんは少しだけ寂しそうな顔をしていました。
そして最後に、こんなことを言っていました。
「目の前の問題に、誰もが最善の選択をできるとは限らない。どれだけヒントが用意されていても、それでも失敗してしまう事はある。後から考えて、どうしてあの時あんなことを……って後悔する事は絶対にあるんだ」
そして、「それが、人間って生き物なのかもしれんがな」と言って笑いました。
私には、いまいちわかりませんでした。きちんとヒントが揃っているなら、時間をかければちゃんと正解を出せると思うんです。自分にとって大事な事なら、そこで間違うことは無いと思います。
けれど、多分私なんかより沢山の物事を知っているみんながそんなことを言うのなら、やっぱり間違っているのは私なのかもしれない。……やっぱり、まだまだわかんない事だらけだなぁ。
私は早く、みんなみたいに強くなって、沢山の人を助けてあげられるような人になりたい。みんなに助けてもらったみたいに、困ってる人を助けてあげたい。
でも、その為には強くなるだけじゃなくて、もっともっと色んなことを勉強しなくちゃいけないんだなって思いました。
これから暮らす王都で、私はもっと、頑張ります。
~登場人物~
○ギョク 身長:142cm 体重:37Kg スリーサイズ:Bリンゴ一個分 Wイカ Hモモ二個分
髪:銀髪、ツインテール 服装:ゴスロリ限定(甘ロリも可)
New→寝間着:ベビードール。黒、ピンク、白を使い分け
○ツルギ 身長:185cm 体重:64Kg スリーサイズ:峰不○子的なナニか
髪:黒髪 ポニーテール 服装:軽鎧 鎧下は比較的自由
New→寝間着:下着のみ
○カガミ 身長:158cm 体重:47kg スリーサイズ:B87 W58 H85
髪:金髪 巻き毛セミロング 服装:神官服限定 下に肌着と鎖帷子(普段は下着のみ)
New→寝間着:装飾を外した神官服
○スズ 身長:141cm 体重:39kg スリーサイズ:……ってなんですか?
髪:栗色 ショート 服装:縛りなし
New→寝間着:コットンのチェニックとズボン。同デザインが色違いで三セット
~その他 登場人物~
○女性ギルド職員 長身・ブルネットのボブカット。
冒険者ギルド、元ヤーアト支部職員にして、現イズクモ支部職員。
露骨な誘導により、一行を王都イズクモへ移住させることに成功する。後にその事実を悟ったカガミとは、壮絶なイヤミの応酬を繰り広げたらしい。
とはいえ、三人やスズにこれといって不利益は生じさせていないという事実もあるため、食事を奢ることでの誤魔化しに成功。その後も、良くも悪くも距離を取った関係を続けている。
名前は、まだ無い。
○マチネ
フルネーム:マチネ=カネワニ
ハクトーの街創立以来より続く老舗「ラビリアの宿」の実質的経営者。
その後の彼女が、心安らかな毎日を送れたかどうかは定かではない。だが、この宿が今も立派に営業をしている事に間違いは無かった。
○リエイ
フルネーム:リエイ=リエワニ
ハクトーの領主、リエワニ家の次期当主予定。予定のままに生涯を終える。
一行が街を離れて半月ほど後、ミーズリー湖の縁に打ち揚げられているのが発見されたが、遺体の損傷が激しく死因を特定する事はできなかった。結局、行方不明になった夜の現場の状況から、酒によって足を踏み外し、そのまま溺死したと判断された。
○ハクトーの街
リエワニ準男爵家によって統治される、街道の町。
リエワニ家は準男爵であり、正式には貴族ではないのだが、王都に程近い空白地の統治を代々任されている為、一応王都の貴族名鑑の末にもその名は記されている。
当然何かが起こった際には、王都の盾として真っ先に切り捨てられるか、もしくは吸収されるかの未来しかないのだか、これまで大きな争いが起こらなかったために、現在もリエワニ家の地位は存続しているのであった。
ちなみに、この地域の風習で、古くからこの地に住む者のほとんどは、その姓に「ワニ」の二文字が付いている。理由は不明。
特に観光資源も無い宿場町だが、近隣のミーズリー湖で取れるアンギー(ウナギっぽい魚)や、ラーパと呼ばれる獣(ウサギっぽい何か)の料理はそこそこ有名。
特に、生きた状態のラーパの皮を剥ぎ塩を揉み込んで作る名物料理は、作成過程の残酷さに眉をしかめられる事はあれど、その味は無類だという。誰が始めたんだこんなん。
現在のこの街は、宿場町としての規模の拡大に相まり、各種娯楽・風俗業がさかんに誘致されている。王都からもアクセスの良いちょっとした遊びのための町としても、発展を続けているそうである。
そんな街中で、ややこき使われているがごとくに働く壮年の男達は、何故か足の指を欠損して居る者が多く見られるという。だが、その理由に関しては誰もが口を閉ざし語らない。
また、この街の腕白な子ども達を叱る定型句となっている「悪い事をすると、姫騎士が来るぞ」の脅し文句が何に由来しているのかも、決して誰も語ろうとはしないのであった。
お読み頂き、ありがとうございます。
第二章までのあとがき、前書きは、
今月を目処に削除予定。
また、タイトルから、
~気が付いたら異世界に居た三人のオッサンたちの苦悩と欲望の日々~
部分を削除いたしました。別に無くても良いかなぁ、と。
第三章は9/23(金)より開始予定です。
今まで同様、お昼に更新していく予定ですので、
よろしくお願いいたします。
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※※短編※※
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※※完結済み※※
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