表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/126

42:ローラとリアムとメリッサと

 う~ん、何であたしはあいつの前で泣いちゃったんだろう。 

 おまけに抱きしめてもらった時、なんだか少し嬉しかった。


 お父さんに似てるのは髪と目の色だけで、後は何から何まで違うんだけどね。

 あ、怒らないとこが似てるか……。


 事故とはいっても“あんなとこ”触られちゃったんだから、責任とってもらわないといけないのかなぁ?

 責任? 責任って何よ!


 ああ~、あたし何考えてんのよ~!


 でも、まあ、優しいんだよね。

 “責任取れ!”って言ったらホントに取っちゃいそうな気も。

 顔はまあ、あんなものかな? デックアールヴから見たら人間(ヒュー)の美醜なんて気にもならないし……。


 って、そうよ!

 あいつ人間よ。 やっぱり、あたしおかしいでしょ!


 ……でも、まあ、例外はあるって事で……

 いや、いや。

 あ~、もうわかんな~い!



  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 御主人様、リアムは果報者で御座います。

 奴隷に落ちて以来、あんなに真剣に私のために悩んで下さった方は御主人様が初めてです。


 皆、私の身体を狙う者ばかり、それが無理となれば、あの馬鹿息子のようにどうにかして殺しに掛かってくる。

 リバーワイズ様の付与魔法のお陰で、初期契約は動かせないままだった事で生き延びてきました。

 今までは自分の為だけに生きてきた私ですが、今後は御主人様に命を捧げます。


 それにしても……、御主人様の強さは凄まじいものがありますね。

 あと、何だか言葉一つひとつが格好いいですし……。


 あれ、勉強させて頂きましょう。


『悪いですわね。もう手加減できませんわよ……』


 な~んてね!


 あら、はしたない。もっとクールでいなくてはいけません。

 それでなくては、御主人様に相応しい(しもべ)とは言えませんからね。


 それにして、御主人様は相変わらず、盟約を結んでは下さいません。

 でも、これは、もしかして、もしかしてですが……。

 御主人様は私を奴隷じゃなく、その、女の子として扱って下さるのでしょうか?

 だとしたら、チャンスはあるのかも知れません。


 確か、こ、子どもは作れるんですよね、私……。



  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 お父さんと会えないのは、寂しいのです。

 でも、リョーヘイがお父さんのところまで連れてってくれるって約束してくれたです。


 お父さんに会えたら、お礼にお嫁さんになってあげるです。

 だから、リョーヘイ! ちゃんと頑張るですよ!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ