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クロノトリガーの評論  作者: クロノトリガーの続編シナリオ案を別にスクエニに頼まれた訳でもないのに考えていたら原作の考察に1万時間くらい消費しちゃった人


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7/11

マールというキャラ設定はリアリティの欠けている部分があるがしかし。

千年祭にてクロノと出会う以前のシーンが描写されてないので考え過ぎかもしれないが、王女身分にも関わらず護衛も連れないで祭りをウロウロしているのがまずリアリティに欠けている。お忍びであるとしても普通は必ずお供を同伴しているはず。クロノの視界に入らない距離から護衛が付いていたとしてもゲート発生の事故現場を目撃していてマール消失は誘拐事件なんかでないのは判るはず。裁判でその件が採用されてない事からマールは千年祭に一人で来ていた。王宮の監視の目をかいくぐって祭りに来ていて、王宮にいるはずのマールが見つからない事が問題となり、誘拐事件の疑惑をもって捜索してたのだろう。

この場合、もし置き手紙をマールが書いていたとしても誘拐犯人に無理やり書かされた可能性も考慮するだろうし、誘拐容疑のクロノについてもマールが懸命に無実を訴えたとしてもオーラなんていう超能力ありきの世界観だと精神コントロールな催眠術があってもおかしくなく、クロノが催眠術でマールに取り入り、王家転覆を企てている等されたら容疑を晴らすが難しくなる。

疑わしきは処刑、そうしなければ催眠術で大臣や他の王族がコントロールされねず、そのようなリスクを王宮は受け入れられなかったという事なのかもしれない。


マールの世間知らずなプチ家出な行動をきっかけ始まるクロノ死刑、それがたったの3日後に執行されるシナリオというのは、まるでイスラム系にありそうな極端な司法である。

確かにマールの衣裳はアラブ系だしAD紀元としてキリストありきの世界観なのでイスラムも布教しているのだろう。裁判員も皆が高齢男性で衣裳が同じだったことにもユダヤやイスラムのような宗教性を感じさせる。保守系を正当化するかのような極端な価値観で多様性を認めない司法ならば、リアルな地球文明の1000年頃においても十分ありえそう。


誘拐容疑からの死刑という極端な展開について当初は全くリアリティがないと感じ、クロノトリガーは幼稚な物語とさえ思ってたけど、世界の宗教事情や年号が我々の地球の事を示唆しているので同じ地球を舞台としてパラレルワールドとするならクロノ世界の無茶な司法制度も十分ありえるリアリティだからそれを忖度すると評価が上がる。



人々はその極端な司法には疑問を持っているのかもしれない。投獄される際は武器や防具を剥がされなかったし、隙あらば脱獄可能のように看守は背を向けていた。司法に不満を持ってる人々が多いからこそ、脱獄可能な条件が整っていたとして…

マールと共に脱獄する際は追っ手は手加減しているのかクロノを掴める距離にいるのに捕まえない。色んな空気を伺っているのかもしれない。

王女の機嫌を損ねて将来のキャリアを失うかもリスクに配慮しつつ王族や大臣にも気を使い、仕事をしてる振りしなければいけない。そんな板挟みにあいながら追っかけてたのだすると、単なるゲームのシステム的な都合で一本道イベントを作ったのではなく、あくまでリアリティベースなイベントだった。 そう考えると脱獄劇のシナリオはかなり細かいバックストーリーがあるはずだが、作中は一切語られることがなく、解説資料なんてのもない。

深い設定ありきなのにそれを認知できない状況にあるのは、もしかしてそわざと?

考察遊びの余地を残してそれ自体を含めてクロノトリガーというゲームは造られた。


『ラヴォスから世界を救う』等と言い出すのがマールであること。

1000年先の未来なんて自分達には全く関係ない出来事だろうに、だが王族として苦労知らずであり成功体験ばかりで理想主義な思想に育ったのだとしたら、その前向きにな決断もありえなくない。


ところでマールは監視の目をふりきり、どうやって城から抜け出したのだろうか。ボウガンの矢にロープ等をくつけて、城の上階から外の塀等に向けて放ち、特性のジップラインのようなものを作って抜け出したのだろうか。塀を昇ろうとしてたら従者が目撃するだろうし、やるならば上階の自分の部屋からだろうか…


そういえばダルトンとの闘いでも飛行機から飛行機に飛び移るような大ハードなのをやってた。(メンバー全員ができること)から、そのあたり我々とは異なるのだろうな


マールといえば死んだ母親アリーチェがいたが、アーチェリーからのアナグラムでマールがボウガンを所持することと何らかの関係があるのだろうか?

アリーチェがアナグラムを元にアリーチェと名付けられるのは命名する親側の視点では不自然だが、アーチェリーという単語そのものは我々の地球から拝借したとして、同じ地球を舞台として別世界線というのを示唆するメッセージを込めている。この場合、ゲームの製作者が名付け親だとするのが自然であるが、もっと深く設定を掘り下げるとしたら、同一世界というのを知っている者がクロノ世界にいる。例えば宇宙人は超科学によってそれを知っている。宇宙人は好奇心から王族の脳内を操作してアリーチェと命名させ、それを製作者も反映した。この場合、製作者も宇宙人に介入をされている。


まさか親がアーチリーが大好き過ぎて子供にアーチェリーを命名したかったが、周囲に批判されてアナグラムにしたか? 親の影響でアーチェリーやるとして、その名前を持って生まれた事が当事者の人生、日々アーチェリーについて考えてしまい、実際にアーチェリーをやってしまって趣味となる事もあるかもしれない。マールもその親の影響でボウガンへと…。 弓そのものがの形見のような存在に


まさかマールをなんとなく遠距離な弓装備な設定にしたので、なんとなく親の名前も弓関連にしようなんて発想からアナグラムまではしないだろう。

緻密な設定ありきのクロノトリガーにおいて、そんな短絡的な設定背景はないだろう。。未来で仲間になるR-66Yをロボという短絡的な名前で初期設定されているのも、ロボという名前に強烈なバックストーリーが隠されていて…


マールに関して掘り下げられる設定が他にも沢山あるだろう。例えばクロノと結婚する描写は少し極端な気がした。

プレイヤーはルッカ派とマール派、あるいはエイラ派、サラ派とかで興味が異なるし、マールとのペアをわざわざ描写するには何か深い理由があったのかな。


王族に求婚されたら断ることができないだろうから、結婚ルートは避けられない運命だという実は悲しい描写を作者は込めたのでは?

イスラム方面の 過激派ボコハラムは小学生を誘拐して結婚するような事をニュースでやってたが、これについて男女平等を目指すのなら、男が誘拐されて結婚させられるのも正当化されるべきで、そのような問題を世紀末にこそ投げ掛けたいけど、それは子供向けオモチャが提供するような課題としては適切ではないだろうし、けれど緻密に練り込まれた設定のクロノトリガーだし、売れて予算もあるし、遊びだけの一面しか表現してはいけないとしたらクリエイターの矜持に関わることだろう。


結婚イベントはSFCからPSに移植だが、データ容量の空きが多くあって、まさか何でもいいから埋める為に結婚イベントを追加したなんてことはないと思うが…


マールが中世で輝きながら消失するイベントに関しては、歴史の修正でマールが生まれない世界線が造られる演出だったのだろう。例えばルッカの母親ララの足のケガをさせないように歴史を修正した場合、ララは光輝きながら歩けるララへと交換されるという事か?それをタバンが目撃したら証言が得られらるだろうか?

ラヴォスを討伐して未来を変えた場合、未來世界は光輝き消失した後、新たな世界に置き換わるのだろう。そうなったらクロノ達が手に入れただろうシルバードも歴史の変化のせいで手に入れられなかった事になり光輝き消失するのだろうか。このあたりの時間の概念はどの程度融通が効くのだろうか。緻密に練られた設定であるなら、その融通具合にも法則性があるはず。

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