表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロノトリガーの評論  作者: クロノトリガーの続編シナリオ案を別にスクエニに頼まれた訳でもないのに考えていたら原作の考察に1万時間くらい消費しちゃった人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/11

魔王の推定年齢8歳

 サイラスについて調べていていくと「十年近く前に、おともを一人つれ旅に出られそれっきりなのです」という話がガルディア城で聞ける。そこでは『魔王討伐の旅』とは言ってないので、他の目的の旅である可能性も(例えば強くなる目的の旅、グランドリンを手に入れる旅)




 グレンがカエル化する際の回想シーンではデナドロ山で魔王と対峙しているのだが、画面のフレーム左端に宝箱が見える。




 その宝箱についてクロノ達が事前に開けておくと、回想シーンとなる宝箱も開いてしまう仕組みなっていることからクロノの時間軸とほぼリアルタイムに回想シーンが作られている。




 時系列的にいえばクロノ達がカエルと出会った後にカエルになる歴史が作られる。明らかに不自然な展開になるのだが、例えばクロノとカエルが初めて出会った際の世界と、カエルと再会する二度目の世界とが全く異なる世界線なのであれば成立するだろう。




 グレンがカエル化しない歴史を作る為には、たとえばグレンと魔王ジャキが出会わない歴史を作る必要がある。




 プレイヤーとビネガーが戦争中、魔法を扱える人間(クロノ達)を目撃したビネガーは魔王にその異常事態(魔法が扱える人間がいるはずがない)を報告した。魔王はクロノ達のことを自身と同じ天の民の生き残りであり、自身と同じ様にラヴォスゲートによって飛ばされた者だと思い、会いにくるだろう。




 時越えできるクロノ達を知り、それに期待して共に旅をした魔王は、旅をする過程で、魔王がサイラスを死なせない歴史(魔王がグレンに出合うこともなく、カエル化呪い技も使わなかった歴史)を作ろうと、過去の歴史に介入して魔王と出合わなかった歴史を作り出した。




 そういった別の世界線の歴史はプレイヤーが観測してない間に作られたものであるが、何らかの理由でその世界線は消えて、元の歴史に戻ってしまった。




 例えば歴史が変わってしまうと存在性が脅かされる存在(例えばクロノクロスなフェイト)が、本来あった 歴史(魔王にグレンをカエル化させる歴史)に戻そうと歴史に介入したが、忠実には戻すことができず、魔王にグレンをカエル化させるタイミングがクロノ達がデナドロ山の宝箱を取った後になってしまった。




 こうしてプレイヤー視点において不自然な回想シーンが成立してしまった訳だが、この世界線においてはカエルが勇者バッチを失くしたのもグランドリオンを折られたのも、サイラスが殺されたのも、ついさっき、あるいは数日前の出来事であり、カエル視点においては病んでても仕方ない状態であるので、クロノの対応にもそっけなくなる。




 カエルの台詞等から色々と矛盾はあるだろうが、フェイトの技術ならばカエルの記憶を操作してクロノ達目線に都合の良いように修正することができたのかもしれない。




 こうなると原作クロノトリガーはクロノクロス(フェイト誕生)の時系列の後に存在している設定になるのだが、確かにそういった痕跡は一部にあったような気がする。




 魔王の推定年齢が8になるのはクロノクロスの材料を含めない考え方になるのだが、、クロノが初めて出会ったカエル(グレン)についてがカエル化呪いをかけた犯人が魔王ジャキでなかった場合である。




 その場合、ジャキが中世に飛ばされたタイミングはクロノ達がはじめて中世に介入するタイミングとほぼ同じになりうる。ジャキがラヴォスゲートで飛ばされた際には中世ゲートの出口は開くことがなく、400年先の未来でのルッカの転送装置の事故をきっかけとしてジャキの出口ゲートが開通した。その中世では既に別の魔王が君臨していた。ジャキはその才能をビネガーに評価され、魔王に紹介されるのだが、そのとき、何かの理由があって、その魔王が倒されたり、その魔王の姿を乗っ取られた。




 マノリア修道院で人に擬態する魔法が流通していたことから、ジャキも似た力を使い、その時代の魔王の姿になることでその立場を利用した。この場合、ジャキの歳は古代との年齢差で殆んど差ない事になるし、ラヴォス召喚の儀式についても前魔王からの引き継ぎという可能性もあるだろう。たまたま前魔王と利害関係が一致した。その前魔王については殺したのか、それとも生かして召喚の儀式の情報を聞き出しているのかは不明




 この場合、グレンをカエル化したのは前魔王かもしれないが、あくまで断定はできない。クロノ達の旅の道中にグレンがカエル化しない歴史が作られ、その後、新たにグレンがカエルにされる歴史がジャキの仕業にて行われるということ。




 その一連の構造にどんな背景があるのか謎ばかりだが、そうでなければ、クロノ達がデナドロ山の宝箱を開けた歴史がカエルの回想シーンの中に入り混むなんてありえない。




 開発スタッフのミスではないだろう。名作クロノトリガーだからこそ、そんな凡ミスを天下のSQUAREがやるとは思えない。考察的遊びの領域を増やす為にあえてミスを修正しなかった可能性もあるだろうが、ジャキの明かしきれない裏設定が幾つもあるのかもしれない。




 同じくらい売れまくったあのFF7だって、物語の表に出てない設定部分に神話をふんだんに盛り込んでいるという。表に出てる部分は、せいぜい天使や堕天使のような羽のみ。神話だけで本編のシナリオを遥かに凌ぐ量のストーリーテキストがあるとかないとか。




 クロノトリガーの舞台設定はキリスト誕生年のA.Dだし、物語の土台設定に神話や宗教が混じっていても不自然ではない。




 クロノクロス編では細かい部分にてイスラム系の痕跡があるし、『エルニド』という名前についてもリアルに世界に実在していて、マップの構造上、その遥か北に日本列島があることにある




 刀が流通しているのがガルディアのみでエルニドなはないことから、エルニドと日本には国交がない。岩礁に囲まれたエルニドとは、船での国交が難しくて日本文化が流入しない仕組みなのか。一方ガルディアには飛行できる魔物や魔族が沢山いるのなら、国交は船で途中まで行けば容易なのかもれない。




 トリガーとクロスには地球を雛型とした膨大な裏ストーリーがあるはずで、それがあたかも痕跡もなく隠されているように見えるのは、ラヴォスが地殻変動に影響を与え、日本列島やアメリカ大陸等が出現しなかったからこそだろう。




 明らかに同じ地球だと示唆する演出は、魔王城突入の際に描写される大きな満月と、黒の夢最上階でのジール戦での満月くらいしかない。




 この似たような満月演出については似た時期に発売されたFF7やFF8にも使われている。それらも同じ地球を舞台にしているとして、FF8には露骨にもリアルな世界地図やフランスの凱旋門にそっくりなものが登場する。その世界の人々は我々地球から転移したのか転生したのか、あるいは逆に我々地球側に転移してきたのか転生したか…




 二次創作界隈では転移や転生ものが多くあるが、FFやクロノな作品においては単なるフィクションではなく、リアリティありきのフィクションになるだろう。




 私が仮に6500万年前のアザーラと時を越えた交信をしていてブログ等を更新したとしても、それは単なるフィクションではなく、限りなくリアリティありきのフィクションであると理解できるはず。




 その上で疑問に思うのは、ラヴォスは地球へと衝突する際に一体何度の角度で突入したのか地球の自転時速は時速1700km、太陽を公転する際の時速は10万km




 原作でラヴォスのクレーターはほぼ垂直で真ん丸に形成されるが、公転速度や自転速度を考慮すると垂直落下ではそれは作られない。原作においては斜め45度くらいに落下して垂直にクレーター形成されていたので、それが正解だろうか?




 少なくとも垂直落下では垂直クレーターは作れない仕組み。これを当時の開発スタッフ達は理解して制作していたのだろうか?




 もしそうでないなら単なる偶然か、それとも…




 #クロノトリガー





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ