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4歌

小さな村の優しくて温かい歪な家庭の話

ご飯を食べ終え、食器を片そうと席を立つと。

父「玲央、久しぶりに一緒に散歩でもしないか?」

と既に食べ終え、洗い物をする父に声をかけられる。

確かに、あの出来事が起こるまではよく一緒に散歩に出掛けていた。

『うん!準備してくんね!』

父と一緒に土手を歩いたり、夕日を見に行ったりした思い出が懐かしく思い出されたので、嬉しくなってしまい少しばかり声が大きくなってしまった。

そんな僕を見て、父は嬉しそうに愛おしそうな瞳を向け。

父『おう、ゆっくりでいいからな』

と言いまた、洗い物に意識を戻した。

ゆっくりでいいと言われたが、楽しみのあまり急いで階段を登り自室に戻った。

後ろから「あらあら、怪我しないようにね」と、優しく笑いながら言う母の声がしたが途中から自身の行動が少し気恥ずかしくなり聞こえていないフリをした。

自室に戻り、服を着替えようとクローゼットを開けると隅の方に古びた紙のようなものが小さく折り畳められ置いてあった。

(なんなんこれ…?随分と劣化しているから前から置いてあったぽいけど…)

不思議に思い手に取り開いてみると、汚い走り書きのような字で何かが書いてあるが、紙の劣化が酷くところどころ破けているせいでまともに読むことが出来ない。

『やや子、水、底…?』

唯一読める文字はこの三つのみで、他は掠れていたり難しい漢字のせいで読めない。

父『玲央〜?準備できたかー?』

そう呼びかける父に自身が今、散歩の為に準備している途中だと思い出し、

『待って!すぐ行く!!』

紙が破けぬように慎重に折りたたみ机の引き出ししまって、急いで服を着替え父の元に向かった。

父『おう、来たな行くぞ』

久しぶりに父と手を繋ぎ外に出る。

外の空気を吸うのは久しぶりで少し開放的な気持ちになった。


幸せがいつまでも続くことはない。


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