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学校生活

雛子(瀬那)·····現世ではSaas系上場企業のトップセールスマンだった。誰かの声に導かれて雛子として大正末期の1920年に生まれ変わり、日本軍のとある部隊の隊長の娘としていきている。


吉田幹夫·····輪廻転生した主人公、雛子の父。帝国軍のある部隊の隊長を務めており、部下からも慕われている。


吉田幸·····輪廻転生した主人公、雛子の母。専業主婦で大きい屋敷を取り仕切っている。

お父様をお見送りした日、わたしはいつも通り学校に登校した。

わたしが通っている学校は女学校で、隣に男子校がある、別れている学校だった。

校舎/学校名こそ違うものの、校庭はどちらも共有で現代で体育にあたる体操という授業が被ると半分ずつ校庭を使うこともある。


授業は現代で勉強してたお陰でつまらない授業になってしまっているが、歴史の勉強では現世で扱ってない話題もあって唯一面白い授業だ。

そして、裁縫の授業は特にこの時代ならではの授業だと思う。

現代では'家庭科'として軽く扱うことはあったが、

裁縫だけではなく座学とかも勉強していた。

しかしこの時代の裁縫は本当に裁縫だけで、最終に得られる知識のレベルが高かった。


男は外で働き、女は家に入る。


まだこの考えが残っているこの時代で、

わたしは将来、自分が会社を立ち上げ、女性が働くためのいわゆる人材会社をやりたいと考えている。

もちろん、お父様は支援してくださると言っていた。

その為にこの時代では男に負けないくらい勉強し、実力を発揮しなければいけない。


現代では女性も活躍できる世界だったが、今は無謀と言われてしまう行為。

だけど負けたくなくて、夢に向かって勉強をしてきた。


……授業つまんないなぁ


数学の授業を今、本当につまらない授業の時間だった。

次は体操か、、

今日は憂鬱な授業が多い。

数学、体操、国語、裁縫、読書

眠い授業が続く。

お父様、無事出発できたかな、、


そんなことを窓を見ながら考えてるとそれがバレて意地悪な先生に当てられた。


「雛子さん、この問題を解いてみてください」

チッ…

心の中でだけ舌打ちをして問題を解くために前に出た。

68×8

現代で習った掛け算の筆算を用いて回答を解いた。


しかしこれはまだ授業では習っていない部分で、この時代では6年生で習う。


「…正解です。戻っていいですよ」

そして戻ろうとすると先生からこそっと耳打ちされた。

「お父様を心配されるのは分かりますが、授業では集中しなきゃダメですよ」

「はい、すみません」


幸い、この学校は軍が作った学校なのでわたしの状況を先生も理解してくれている。


そしてちょうど数学の授業が終わった。

次は体操か、、、

どーせ組体操だろう


「雛子さん!校庭にいきましょう!」

クラスの子に声をかけられ、わたしはこうていにむかった。

「えぇ!いきましょう」

「今日はお隣の学校と半分ずつですって」

「あぁ、男子校ですか」

「先程先生が、一緒になるのは4年生と仰ってましたよ」

「そうですか」

なんだ、年下か、、、


校庭に到着すると、反対側の端っこに10数名男児生徒が集まっていた。

「ではみなさん、今日は100m走の時間を計ります」

あれ、組体操じゃなかった

「まずはラジオ体操を行うのでみなさん広がってください」


準備体操としてラジオ体操をしたのち、生まれた順で100m走を走ることになった。

わたしは8番目。

みんななかなか早いんだよなぁ

わたしと同じように、軍人の娘が半数を越えるわたしのクラスは、運動神経が良く、負けず嫌いなお嬢様が多かった。


そしてわたしの順番。

「じゃあ行きますわよ。よーい、ピーーッ」

先に走り終えたクラスメイトが笛をならした瞬間、全速力で駆け抜ける。

なにも考えず、ただまっすぐに。

「15.59です!」

記録の先生がタイムを言った途端、

周りから歓声が聞こえた。


「雛子さん素晴らしいですわね!」

「さすが雛子さんですわ!」

「みなさんありがとうございます^^」


生まれ変わったこの身体は、幸いにもお父様の血をひいていて剣道だけでなく全体的に運動神経がよかった。

帰ったらお母様に報告しなきゃっ♪ 


全員が走り終わり、先生から順位発表があったがわたしが1番だった。

その後教室に戻ろうとしたところ、どこからか視線を感じて周りを見渡したが誰もいなかった。


……勘違いかな?


とりあえずそういうことにしてわたしは教室に戻り、次の授業の準備をすることにした。



この物語は一部歴史の実話を含むフィクションです。


歴史上の出来事以外の登場人物や場所は一切関係はございません。

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