転生悪役令嬢は冥界の神を殺す 〜それでも私は世界を許さない〜 登場人物紹介
転生悪役令嬢は冥界の神を殺す 〜私はそれでも世界を許さない〜 登場人物紹介
ジャンヌ
本作主人公。生粋の悪役令嬢。生前は弱小国家の王族の姫だったが、宗教をダシに国民の戦意を無闇に煽り国を滅ぼした罪を問われ、酷い拷問の末に殺害された。彼女にとっては強国に翻弄されるのは我慢ならない屈辱であった。なのに反抗もしない父王に愛想を尽かし国民の戦意を煽り国の為に闘った女性。
地獄に堕ちてからは冥界の神にいいように弄ばれるのを良しとしないで冥界の神を殺す為に希望の街【ヘリオトロープ】の創設者となり、領主として移民を受け入れながら力を集めるべく日々、領主としての責務に追われる。
一貫して冥界の神を殺すという目的の為には手段は選ばない傾向がある。しかし勝てない戦はしない計算高い部分も持ち合わせる。
人の目には映らないが、闇の精霊シェイドをパートナーにして人外じみた強さを持つに至る。
闇の精霊シェイド
ジャンヌの心の闇に魅せられた闇の精霊。それは深淵なる闇を漆黒に染める闇そのもの。しかしながら冥界の神と闇の精霊はお互いに相容れない。ジャンヌに姿を見せる時は悪魔のような姿で見せて、人間の前に現れる時は漆黒の礼服に身を包み姿を見せる。元来は闇そのもので魔王の魂の根源となる存在だという。地獄の世界はシェイドにとっては桃源郷みたいなものだが、そんな世界を否定して冥界の神を殺そうとしているジャンヌと共にいるのはジャンヌが持つ恐ろしい心の闇に魅せられたから。
人々が持つ暴力性や残虐性などは闇の精霊にとっては栄養そのものである。
光の精霊、ウイルオウィスプと対立する精霊。
冥界の神
ハーデス、もしくはグリムリーパーという名前。地獄の世界を治める冥界の神。ディストピアな世界なのは生前の世界で何らかの罪を犯した者が堕とされる場所だから。そこでは永遠に破壊や殺戮が行われてそこにきた人間達は悔やみ改心するが手遅れになっているという救われない場所。彼にとっては悲鳴こそ喜び、血は馥郁たるワインに他ならない。
ユリウス
生前ではジャンヌに誑かされて自国の情報を漏らして殺されてしまったジャンヌと敵対していた国の王子。強い無念を抱えたまま死んでしまったので、地獄へ堕とされてしまった。ディストピアな世界では冥界の神に仕える騎士としてまたもやジャンヌと矛を交える事になった。彼らにはもしかしたら永遠に共に歩む事などできないかもしれない。
光の精霊 ウィスプ
神聖なる光を純白に染める光の精霊。この世の光はこのウィスプの加護によるものとされる。闇の精霊シェイドと対立する存在。ユリウスに寄り添っている心優しい精霊。
闇の精霊が混沌を好むとすれば、光の精霊は調和を好む。互いに相容れないのは精霊同士でも同じであり、それは最早自然の摂理かもしれないと悟っている。故に激しく対立するが光も闇も必要な要素なので互いに傷つけあうことはしない。
盗賊団 混沌の盗掘団
違法取引が普通に横行する世界ならではの盗賊団。混沌の武器や防具を目指して日夜宝物を探すトレジャーハンター集団である。希望の街【ヘリオトロープ】を拠点の一つとして使っている。他の街でもよく知られた集団。
以下のメンツはメインメンバー。
リーダー ジョン・インディーズ
インディージョーンズさながらの探検家。地獄に堕とされたいきさつは実に単純で脱税を行っていたから。今は楽しく荒廃した世界を探検し回ってジャンヌの事も気に入っている様子である。
鑑定士 ギリアン
通称ギル。男性の鑑定士。金に汚いところはジョンによく似ている。鑑定士としての能力は高く確実に未知の物であれ文献を読み漁り鑑定してくれる。
盗賊 ハザード
腕の立つ盗賊。未知の洞窟でお宝を求め、スリルも求める、泥棒。生前も泥棒として銀行荒らしとかやっていたそうな。美人の女に弱いところはまんまルパン三世。
その他のメンバーは入ったり出たり忙しいので割愛する。
レムリア・エリオット
闇の精霊シェイドがかすかに見えるというユリウスとは方向性が違う闇側のジャンヌのパートナーと云われる男性。地獄に堕ちたいきさつは実の娘と近親相姦関係に落ちて、裁判の末に死刑判決。実の娘に対して強い想いを抱いて性的な関係にまで及んだ。彼は人の道に外れたことを悔やんだが、地獄に堕とされた。光の側にいる人物だが、愛妻を病魔で奪われた悲しみを埋め合わす方法を誤ったのでこの世界に堕ちたとか。
ジャンヌのことを気にして様々な助言をしてくれるが、なかなか自分の腹を探らせない計算高い部分もある。切れ者というのが領民からの評価である。
執事 トーマス
希望の街【ヘリオトロープ】の執事。ジャンヌの心強い補佐役の男性。彼もまた元罪人であるが、生前の罪は主人の為にとはいえ人を殺した。それがまた無実の罪の人間だった。
地獄に堕ちてから改心した様子でジャンヌを献身的に支えている。
使用人 複数人
ジョアン
殺された両親の仇打ちの為に騎士になった女性。闇は深くないが希望の街【ヘリオトロープ】ではジャンヌの次くらいに頼りにされている。見た目はうら若い24歳くらい。地獄に堕ちた時は敵との決闘の最中首を取られたから。英雄であろうとも殺人をした事には変わりは無いので地獄行きにされたそうな。
タリア
両手にナイフを握り敵を引き裂く事に喜びを覚える殺人鬼。当然、生前では世にも恐ろしき殺人鬼として恐れられ、殺人した人間も優に100人は越えている。地獄に堕とされてからはディストピアな世界を楽しむ為にジャンヌに同行している。
スカーフェイス
スカーフェイスのコードネームを持つ男性。主にスパイ活動を主軸に活躍している。本名は不明。生前でも工作員として活動をしていた様子。素手による近接戦闘が得意だが、銃火器にも精通している。
シャルル
死の狩人と呼ばれる暗殺者。女性。口が悪く悪態をつくことが多いが、なんだかんだでで殺しを楽しんでいる様子。生前は呪われた忌子と呼ばれ迫害をされた末に食糧を盗んだだけなのに撲殺されて死んでしまった。怨みや無念を引きずりたどり着く場所も地獄だったので、いっそのこと殺しを楽しんでやろうとジャンヌに従っている。