- 1 - プロローグ
初めまして、こんにちは。takeと言います。
読んでいて気持ちのよい物語を目指して精進していきます...!
「どうゆうことだ....」
トレット家当主バース・トレットは、目の前の結果に頭を悩ませていた。
「信じられませんが...どうやらお嬢様は前衛の才と後衛の才、両方を持っているようです。」
「俄かに信じがたい。そんなことがあり得るのか?」
「私も聞いたことがありません..しかし、実際に判定の水に両方の特性が見られます。しかも後衛より、前衛の能力値が高いようです。」
なんということだ..王国に前衛の才があると知られるのはリスクがある。
後衛ならともかく、前衛など、アスティカの顔に傷でもついたらどうする!!
これは、秘密にする必要があるな..。
「パルマ、今回の判定でアスティカには後衛の才があることが分かった。それだけだな?」
「承知いたしました。懸命な判断と思われます。」
「ここにいるのが、何十年も私を支えてくれている執事だけで良かったよ...。」
「安心するのは、まだ早いですよ。後衛の才があるなら、学園へ入学することになるでしょうから。」
パルマは娘を激愛している一人の父親として、悲壮な顔をしたり、安心したりしている主を微笑ましく思いながら、今後のことを考えていた。