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第五話 招かざる客

短めになったからもう一本今日中に投稿!


 その夜、スケルトンは納屋にいた。

 昼に双子が遊んでいた場所だ。

 電球のひとつもなく、支給された蝋燭だけが狭い部屋を怪しく照らしている。

 オードウィンではわからない話は調べて明日伝えるという事で、今夜は村の中心から離れた納屋に泊まらせてもらうことを自ら提案したら明らかにほっとした表情で快く了承してもらえたのだ。

 それで複雑な気持ちながら居候させてもらっている次第であった。


 (腐食か……)


 健人は両手を見て相手の武器を溶かした現象を思い出していた。

 彼の足元には客人として出されたパンと葡萄のような赤い果物があったが、パンをひとかけらちぎってそれに敵意を込めてみる。

 するとパンは一瞬にして焦げたように真っ黒になると形を失い、塵になった。


 「コれが霊力……」


 彼はオードウィンから聞いた情報を整理する。

 ここはキシリア国の外れの辺鄙な村であること、ここまで理性的にしゃべることのできるアンデッドは見た事がないと言うこと。

 そして魔法と同じような力、霊力が存在すること。

 この物を腐食させる力も霊力によるものなのだろう。


 (さて、これからどうしたものかな)


 スケルトンだからか眠気が来ず散策でもしたい気持ちだったが、小屋の前後には気配を探るまでもなく見張りが二人ついているのがわかった。

 それだけまだ信用されていないのだ。

 さすがに少しだけ気分が悪い。


 (情報は明日だ。声の練習でもしておくかな)


 こんな化け物みたいな嗄れ声では印象が悪いだろう。

 スケルトンは霊力で空気を振動させ、どこかで聞いたようなメロディーを口ずさみ始めた。


 「あ"、あア"……ンン"っ……ア"ーあーあー」


 それは見張りへのささやかな抵抗と憂さ晴らしを兼ねていたが、一晩続いた不気味な不協和音を聞いた見張りの者たちは深き闇へと誘う死霊の唄として恐れ戦き、村の伝承になりかけたのはまた別のお話である。


新キャラ出ないじゃないか!

次こそ出しますよ……。

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