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第二十三話 再会

一触即発。


 「ココハ変ワラネェナ」


 王城へ着いたアルマは開口一番感慨深げにそう呟いた。

 正門からではなく、裏から王城に入った彼女たちは王城内へと入っていた。

 蝋燭の炎が揺らめく廊下はどこまでも続いているような錯覚を覚えるほど同じ景色が続いている。


 「なんで私たちがアンデッドだと分かったの?」


 ただ歩いていても暇なのでケルトはここまで連れてきた女性に話しかける。

 もしアンデッドだと見分ける道具やアンデッド特有の特徴があるのなら教えてほしい。


 「王から怪しい者は監視しろと仰せつかっておりましたので」

 「……? そんなに怪しかった?」


 今までの行動でばれるポイントと言えばたくさん食べた事と女の子二人で遊び歩いていたという事くらいしか思い浮かばない。

 その程度だったらよくあることのはずだ。

 なぜばれたのかと頭をひねった。


 「その服で……」

 「あっ……」


 よく考えたら服はゴシック調でこの世界ではあまり見慣れないものだった。

 適当に見繕ったもので完全に失念していた。

 そういえばちらちらとみられていた気がする。

 子供の二人歩きだから迷子かと思われているのかと思ったが違ったようだ。


 「ソリャ目立ツヨナ」

 「……あの……そちらの方は腹話術ですか?」


 無表情のまま口を動かさずにしゃべる狐耳少女を見ながら女性が不思議そうに聞く。


 「あ、ぬいぐるみのほうが本体ね。ケモミミの方はただの人形だから」

 「……? そうなのですか?」


 女性はいまいち納得していない様子だったが、余計な詮索は良くないと思ったのか疑問を腹のうちに収めた。

 そしてしゃべることも無く黙って進むこと数分、目的の場所である王の居室へとついた。


 「では、私はこれで」


 そこで役目を終えた女性がおずおずと下がって行く。

 どうやらここからは完全にタイマン勝負。

 どんな罠があるかもわからない。


 「開けるよ」

 「アァ」


 すべりの良い扉は微かに軋む音を立てながら開いてゆく。

 そして扉が開いた先、そこには護衛の一人もつけずに無防備な状態でデスクワークをしている壮年の男性が座っていた。


 「や、よく来てくれた」


 その姿には二人とも見覚えがあった。

 短く刈りそろえられた白髪と整えられた髭。

 そして王たる威厳を放つ精悍な顔立ち。

 彼こそがすべての元凶、ログ王国の王であるサルヴァ=コレス。

 彼はケルトたちに気が付くと書類にサインしていたペンを置き、挨拶をして椅子から立ち上がった。


 「さぁ交渉を始めようか」


 王は両手を広げてアンデッド2人を歓迎した。



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