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閑話 とある王国で

とある王国のお話。



 「『魔女』からの連絡が途絶えた?」

 「はい……」


 サルヴァ王国の13代目の王にして現国王、サルヴァ=コレスは使者からの伝達に眉をひそめた。

 たしか魔女は1週間ほど前に強力なアンデッドが出たというとある村へと出たはずだ。

 一昨日もう村につくと連絡が来たっきり何の報告もないらしい。

 丸一日報告をしないなどありえないし、哀しみの使徒でもある魔女がたかがアンデッド相手に後れを取る事も考えにくい。


 「通信機の故障か? ……いや、一応『騎士』を待機させろ」


 過信は禁物だ。

 用心に越したことはない。

 万が一に備えて騎士を待機させることにする。

 使者が深々と頭を下げて退出するのを見送ってから王は考える。


 (『魔女』を失ったと考えると重大な痛手だが……それよりも『魔女』を葬るほどの力を持つアンデッドの存在の有無のほうが先決だ)


 魔女には変身応力があり、ある程度の信奉者を自身の力に還元して化物の姿を形どる事も可能だ。

 それを殺すほどのアンデッドとなると山のようにでかく、それでいておぞましい力を持った化物だろう。


 「事によってはわしも動く事になるか……」


 それはそれで楽しみであると王は悦び、笑った。


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