第一章 出会い
第一章 出会い
いつもの日の事だった。
まさかこの日 ボクがこの地獄の牢獄から抜け出せるなんて思ってもみなかった。
ボクの罪は意外と重いらしく一人部屋だ。
しかし今日、どうやら惑星の本部で経費削減のため牢獄の数をへらす・・・という法案が通ったらしく隣の牢獄にも一人男が入った。
そして当然のごとくボクの牢獄にも一人少女が入ってきた。
「あんたの名前何?」それが少女の第一声だった。
「アルス・・・アルス・ライトニング」そう呟くようにアルスは少女に向かって行った。
「へぇ〜アルスて言うんだ〜あたしの名前はハルキ・マーズ ハルキでいいよ」
そう少女は言ってポケットからモデルガン…いやもっと小さいガジャポンサイズのマシンガンを取り出した。
そしてアルスに近づき「これさぁ本物なんだけど・・・信じてくれる?」と言った
「信じない。そんな小さな銃器見たことないし・・・嘘言わないでくれ」
「まぁそんな事はいいけどあたしこの地獄(牢獄)から出て行きたいのね・・・だから協力してくんないアルス頭よさそうだし・・・」
「無理・・・逃げるより罪をつぐなった方がいいんじゃないのか?」
「無理!絶対無理!馬鹿いってんじゃないわよ!」顔を真っ赤にしてハルキは言った。
「そんな熱くなるなるな・・・で、何が無理なんだ?」
「またこの惑星また戦争・・・惑星戦争を起こすらしいのよ・・・あの大惑星 アクロス惑星にね。」
アクロス惑星といえばこの惑星アグルス惑星に続く大惑星の事だ。
そしてボクの生まれの故郷でもある。
アクロスとアグルスの戦争なんてあれば惑星中の大ニュースである。
「なんでそんな事知ってるんだ?またお得意の嘘か?」
「本当よ!だから兵士の少ないアクロスの為に戦うのよ!」
アクロスは女と子供が多く男の数が少ない事で有名だ。そして生真面目な人間へ臆病な男が多く人口が多く暴力的な男が多いアグルスとは正反対だ。
初対面でいきなり分けが分からない戦争の話をし始めるこの少女を信じるかと言われたら答えは No だがボクの故郷となれば話を別だ。
ボクもちょうどこの牢獄から出てきたかったからだ。
ボクは気まぐれな性格だ。改めて思う。
「いいだろう。協力してやる。」そう腰を上げていった。