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光と闇 ―傷ついたものにだけわかるこの想い―

ピエロな私は、顔を歪めて笑った。

作者: 桐生桜嘉
掲載日:2016/09/28


――偽善者ぶってんじゃねーよ。



誰かがそう言った。


誰にも聞こえない、私にしか聞こえない大声(・・)で言った。




私は泣いた。


笑顔で泣いた。



誰にも見えない、自分にも見えない涙を流した。





独り、微笑む――――。




「ねぇ、あなた()は、だぁれ……?」










ねぇ、教えて。


勝手に涙が溢れてくるの。


“一人”になって、“独り”を感じて、笑みを浮かべたはずなのに、涙が出るの。



どうしてかな。


次々と涙が流れていくの。


視界が歪んで、世界が歪む。



おかしいな。


楽しいはずなのに、辛いの。


疲れてるのかな?


――わからない。



でも、人に会えば笑えるよ。



そう、笑える。……癖だから。笑える。




ピエロみたい――そう思った。



心から楽しいと、思ってるんだよ。



思ってるのに、どうしてかな。



一人になると、……独りになると、涙が溢れるんだ。




口に出してみた――「疲れちゃったよ」。



そしたら、壊れた。



壊れたピエロは、笑いながら、顔を歪めた。




私は言った――――「お前()なんか嫌いだ」。



そしたら、仮面が、外れた――――……


























「そんなこと、知ってるよ」


僕は、呟いた。




「君が泣き虫なの、僕は知ってる」




涙を拾った。




「君が君を嫌いでも、僕は君が好きだから」




――だから僕は、君の傍にいるんだよ。



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― 新着の感想 ―
[一言] 個人的にとても好きな作風で、「私」の気持ちを身近に感じながら読ませて頂きました。 気持ちを分かってくれる人がいて良かったなあ、と勝手に喜んでいます。 素敵なお話をありがとうございました!
2018/03/06 22:27 退会済み
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