登場人物紹介(ネタバレほぼなし)
椎堂日瑛人 (しいどうび えいと)
風呂場でいきなり異世界に召喚されてしまった16歳高校生。茶髪の黒目長身。
一般的な高校生と本人は言い張るが、バイトを一週間で投げ出そうとするなど、非常に飽きっぽい。
空手や剣道等、マイブームのままに手を出しては次に移っていることから見てもそう言える。
ゲームにも手を出したことがあり、異世界でゲームのようなことができずに落ち込む。
帰るに帰れないため、カミノ村の魔術店でバイトとして働いている。
バイト先の魔術店では「文句が多い上に飽きっぽいし根性がない」と言われる反面、人当たりの良さや、嘘をついたりする人物ではないことで一定の評価を得ている。
ロゼ・フェニックス
カミノ村の魔術店の看板娘。オレンジに近い赤毛と、スカイブルーの瞳をしている16歳の少女。
明るく口達者で愛嬌があり、主に薬の配達を担当している。相手の感情を読めるという能力持ちでもあり、人の心を多少でも覗けることに罪悪感を持っている。
また赤毛にコンプレックスを持っており、染めようとしたことも。
気遣いのある性格からカミノ村での人気は高く、特に老人達から可愛がられている。
ただ、近づく男全てにセトが牽制をかけるせいで、ロゼ本人はその人気にあやかれていない。
セト・フェニックス
カミノ村の魔術店の雇われ店長。カミノ村では純粋な魔道具は高すぎて売れず、もっぱら安価な薬ばかりを取り扱っているせいで、村民の間では完全に「薬屋のにーちゃん」として定着している。
黒髪に青目、小柄で痩身、15歳以上には見えないが、実際はロゼよりも年上。
そのせいで歳の話をされると往々にして機嫌が悪くなる。また、異常に過保護で、ロゼに近づく男に対し「切り刻んで鍋でぐつぐつ煮込む」宣言を繰り返しているため、瑛人からは「シスコンという病気」とまで評された。
ロッド
インコ形態にもなれる、セトの魔法の杖。意志を持ち、おしゃべりでその口はすこぶる悪い。
瑛人のお目付役や、ロゼの護衛役を引き受けている。
インコ時のビジュアルは、真っ赤な羽が鮮やかなベニコンゴウ。
杖時は、黄金の金の鳥飾りがついた、背丈ほどの長さの杖となる。
キャロル
サレナタリアで職業紹介所の短期手伝い人をしている金髪赤目の美女。
昼休憩には出待ちがあるほどの美人。
実は東方のバキール地方出身の山野の魔術師で、盗まれた「鳥」を追いかけてサレナタリアまで来たものの、路銀が尽きて働いている。
常時真面目な顔で仕事をしているため、瑛人が笑わせた際には「レアな笑顔」を見られたと喜ぶファンも。
イザベラ・レミリエ
カミノ村より少し離れた森の中に住む、山野の魔術師。
浅黒い肌、緑のウェーブ髪、赤い瞳のナイスバディ。
露出度の高い服が好きで、よく変態呼ばわりされているらしい(本人は王都の流行の服と言い張る)。
一子相伝の魔術を使うので、その技はかなり独特。
薬草を使ったポーションや怪し気な薬などが得意で、オーダーメイドは金貨三枚からしか受けない。
魔術店の人々とは、仕事仲間兼ロゼのお師匠様として独特の地位を築いている。
ラインツ
レオンハルト・ラインツ・トゥルギス・ナタリア。カサン王国のトゥルギス伯の三男。
カサン中部のナタリア地方領主。剣の腕がたつので剣聖ラインツの通り名がついている。
金髪に赤い目はカサン東部出身者に多い風貌。超のつく美形だった片鱗が残る壮年の紳士。
趣味は剣技大会荒らしと女を口説くこと。セトとは昔なじみだが、よく衝突している。
地味に「魔力が見える」という能力持ち。