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吸血鬼(仮)  作者:
10/11

吸血鬼の初恋

 脚色して飾り立てた世界は、既に遠い。

 踏み出した一歩は取り返しようがなく、……その歩みは常に過去へと向かうのだ。

「犬畜生と、繋がれた日々は欲情だけに従っていられた……」

 彼女は一日を掛けて返り咲いていた──飢えと糞尿と本能に支配された世界に。

「餌が欲しいと鳴いて……」

 彼女の人格が正しく形成されていたかと問われれば、否──童話が語られたのは唯の一度きりであり、人狼に至っては世界のための創作だ。

「虚無たる時間は体を丸めてすごした……」

 彼女の両親が、揃って親の器ではなかったというだけのこと──夢想の如く思い描いた日常は、人として最低限を得るまでの日々だけを、薄く擦れるまで延ばしたに過ぎない。

「求め求められる快楽は至極でしかなく……」

 愛情は日々の生活に薄れ、惰性のみで育まれた人格に正しさなど求められる筈もなく──その惰性にすら行き違いが生じた時、彼女は人としての居場所すら失った。

 餌を与えてくれる母親は好ましい──

 虚無の時を埋めてくれた父親もまた好ましい──

「あたしは両親を愛していましたよ、■■■■」

 いつまでも続いていた筈の言葉は、既に続かない。

 この世界に、『佐藤葵』はいないのだ──ここで言う世界とは、彼女の真実。

「……誰だろう──……伯母さん、かな」

 世界は、世界を括る──人が積み重ねた歴史と記憶とが個人を括り、個々人の記憶と存在の集積が世界を括る。世の常とは、それらの平均値。ならばその平均値を大きく逸脱した彼女は如何なる存在か?

「うん、きっとそうだ、伯母さんだ──伯母さんから逃げ出して、取り返すんだ。お父さんと、お母さんをっ!」

 彼女という存在が生まれたのは、動かしようのない結果でしかない。ならば、その逸脱したなりの括りにその身を預けるしかない──世界の歴史と記憶とは、浅くない。

 狼人間、狼男、人狼──ああ、これ程彼女に似合いの世界はない。

「あの場所は息苦しい……あたしの居場所じゃない」

 人として幸福であった筈の伯母との生活は、外れかけていた彼女にとって苦痛でしかなかった。だからあの日、姉をして鬼畜と呼ばせた弟夫婦から引き取られたその日──彼女は逃げ出した。

 だが皮肉にもそれが、最後の一線を超えさせた……


『このまま姉貴が面倒見ればいいんだ』

『また、叩かれるわよ……』


 聞こえてきた喧騒は自身の存在を否定するもの、


『なんだぁ、オマエだってそうだろっ! あんなヤツがいたからオレ達は壊れた──……なぁ、また上手くやっていこうや』

『ちょっと、触らないでっ! これ以上、アンタとはやって──っ』


 だからこそ本能に従った。


【私の飢餓は貴方が満たしてくれたから──故に食みましょう】


 故に、これは世界の再生──彼女が最も愛した者へと報いる最良の手段。


【私の孤独は貴方が埋めてくれたから──故に裂きましょう】


 怨敵と、その協力者をアレ等に見立てて屠る。


【────徒人が紡いだ夢想と、徒人(いたずらびと)が描いた夢想の邂逅こそ……貴女と私を繋いだ楔】


 畜生の果て、と彼女は言った。


 括られた世界からの逸脱──それは世界の新生に近い力。

 破滅的で戯画的な……しかし起こり得たこの手段こそ、彼女が持ち得た吸血鬼に抗する力であり、世界の真実だった。


 

 私の視界の中心に、彼女がいた。

「正面……、いつの間に」

 驚いたけれど、彼女は私と違って確固たる世界を持っているのだから当然のことなのかもしれない──どの世界からも追い出されたような私には、彼女が少し羨ましい。

「初っ端からコレか──」

「青鹿さんっ、まずは私が彼女を押さえます」

 だからこそ、そんな世界を投げ出すような真似を許せない。

「だが、何だ……何かが」

「青鹿さんは対話を訴えて下さい──」

 世界と比肩する程の感情を、貴方はこの学校で見付けたのでしょう? 

「歌が……違う」

「えっ? 青鹿さん……どうしたんです?」

──だったら、……等と思索していた私は大馬鹿者だ。


狼少女(ワーウルフ)

 

「馬鹿っ、下がれっ──っぁ、」

「ふぁ……青鹿さんっ──……腕が」

 一瞬だった──私は彼に抱えられ、彼は肩より先を失っていた。

「……存外、平気だ」

「そんな……、どうして?」

 私が、守られているんです?

 そして、何故そんなにも冷静で、その腕よりも犬迫さんを注視していられるんです?

「……もう、ゲームではなくなった……今、どういう理屈で犬迫が沈黙しているのかは分からない。それでも彼女は、昨日までの彼女ではない──遊びの無くなった、捕食者だ。君はもう、俺を守れない。今でも協力者だと言うのなら、何か知恵をくれ、それも早急に、彼女が動き出す前にっ」

「もちろんっ、協力者ですっ──……協力者ですけど、そんなことを急に言われても」

 青鹿さんは確信をもって語るけれど、それは本来、私の役目だった筈だ。

 私にも『汝は人狼なりや?』と呼ばれるゲームであった昨日までと、今日とで何が違うのか、論理立てて伝えることは出来ない。それでも、気付くべきだった──あの歌は佐藤さんを想う讃美歌だったと、先に聞かされた歌とは似て非なるモノだと。

 私にはきっと、覚悟が足りていなかった。どこかで、彼女は救われたいと、こちらの話を聞く準備があると、そう夢想していた。

「そうか──……君のおかげで体は丈夫になったらしい」

「腕を、失礼します。母は血液を自在に操っていました──信じて下さい、こうしていればきっと」

 今はそれだけが頼みだと言うように、青鹿さんは飛ばされた肩口を抱いていた──落ち着け、私、動揺も反省も後でいい。

「お、おい……そんなんで」

「感覚的には血の吸飲に近い筈です──吸血鬼にとって血とは、眷属の象徴。まして自身の血肉であれば、それは当然の所業だと、疑わないで下さい」

 私の言葉が終わる頃には、肩口に当てていた裂かれて飛ばされた筈の腕が繋がり始めていた。

 確かに、切断面は爪で引き裂いたとは思えない程、綺麗なものだった。それでも、青鹿さん…………貴方は、いや、今は、純粋に喜ぶべき事の筈だ。限られた時間の中で、出来るだけを伝えなくてはいけない。

「──……あぁ、これが吸血鬼の力か」

「首と、頭部は……そうはいかないかもしれません」

 ママは、文字通り不死身だった。穿たれた傷に意味はなく、流れた血でさえも武器となる──でも、青鹿さんではそうはいかない筈。

「承知した──……いよいよとなれば、君は逃げ出せ。最悪の場合、力と力の潰し合いになる」

「待って下さいっ──……私の母は、流した血を、肉体そのものを自在に型どり武器と……、あっ」

 青鹿さんにとって、力と力の潰し合いとは、即ち負けと同義だ。逃げ出せとはつまり、昨日のように自分は命を投げ出すという事──彼が求めているのは武力ではなく、彼女と対話を始める為の力。 

 でも、私に今以上の──っ、

「ふん、……理解ある協力者を持てて良かった」

「そんなっ、貴方は、貴方はそんなことを望んではいなかった筈ですっ──……少し、少しだけ時間を下さい。必ず何か──っ、きゃ」


「アオーーーーーーン!!」


 裂帛に似た遠吠えが、世界を震わせた。

 これは、もう……──、犬迫さんの力は……既に私ではどうにもならない域に達している。

「期待している──犬迫っ、お前の狙いは俺だろっ!」

「ウォーーーーッ──」

 昨日までの彼女と違いすぎる──今の彼女は、史上で語られた狼人間のソレそのものだ。

 青鹿さんは、あの瞬間既に気付いていた。そうでなければ、私は今ここにない……でもそこにこそ、あの歌にこそ、突破口があると思うのだ。

そうでなくては……、

「ちく、ったれ──やたらと試していくしかないらしいなっ!」

「ガウッ、ァ!」

 再び動き出した獣に容赦など望める筈もなく、青鹿さんは一回の接触で二ヵ所の肉を抉られている。

 それでも、私が想像した以上に、青鹿さんは吸血鬼の力と親和出来ているらしい──きっとママ程ではないけれど、少なくとも私以上にその真似事が出来る筈なのだ。だけど、このまま防戦だけに徹していては、いずれ削り切られる……青鹿さんは、ママ程不死身じゃない。

「止まれっ!」

「ゥウ──ガァッ!」

 あぁ、そうか──魔眼は、やっぱり効かないみたいだ。

 恐らく、私と変わらない程度の魔眼──いや、むしろ私よりも上等なのかもしれない。多義的な言葉は危険でしかなく、効きも悪い。それを、世界を持つ彼女を相手に、一秒程の成果を出したということは……。

「っち、意外とどうとでもなるらしい」

「シャァ、ッ──」

 攻勢に転じることさえ出来れば、彼の存在の方が強い筈なのだ。

 あの歌に込められた意味、彼女の想い、彼女の意志──それ等を知ることさえ出来れば……青鹿さんの魔眼で。

「他に何がある、……力一杯に殴りつける訳にはいかないしなぁっ──……犬迫っ、俺は佐藤と話したぞっ! 円満とはいか──っぁ」

「ウワゥッ!!」

 数ある筈の手段の全てを無視して、青鹿さんが切ったのは対話という手段──応答の意志は欠片もなく、当然のように青鹿さんが傷められる。

 青鹿さん、すいません……まだ、もう少しだけ耐えて下さい。今の彼女には言葉が通じない──それに、大好きだった筈の佐藤さんへの想いも感じられない。構図は昨日と同じ筈なのに、手段がこうまで違うのは何故……? 昨日と今日とで違うのは何……?

「お前と、早乙女と話して──っぁぁあ!」


「青鹿さんっ!」


 獣の牙が、青鹿さんの首に届いた──

 あぁ、どうしよう──……私だ。私が青鹿さんの味方をしたから、彼女はこの手段に至った。この悪意しか感じられない、対話も尊重も無用と断じた獣の世界──彼女にとって、一つの可能性だったのかもしれない。

「ちく、大丈夫だっ! 腕を挟めたっ──それに、このまま根比べってのも悪くないっ! なぁっ、」

「ウウゥ……」

 吸血鬼は故意に自身の腕を噛み付かせ、抱き伏せている──あれでは確かに食み裂けない。

「それではっ──いずれ貴方が!」

「おうっ! 後は君の判断に任せる──っうぅ」

「ウワァウッッ!」

 こんな時でも貴方は……────彼を、護らないと。

 この世界へと至らせてしまったのは私だ……──じり貧であり、青鹿さんへの選択の強要、昨日と何も状況が変わっていない。私は、彼に得意気に答えた筈だ、『私が貴方を護るように、貴方は私を守るのでしょう?』と。私は彼に何をしてあげられた? 守られてばかりじゃなかったか? ──せめて、私がもたらしたこの獣の世界だけでも、私自身で責任を取りたい。

「これでも俺は、お前に感謝している──犬迫、お前のおかげで色々と進展した。永遠への憧れも、佐藤への想いも、この世界との向き合い方も。昨日のお前にだったら届いていたのかもしれない、だから……ぐぅう」

「ガウッ──ンル」

 あんなにも血が……、このままじゃ青鹿さんは──あの歌、意味、想い、意志……、何か早く、

「……こんな状態だからかもしれないが、お前の過去とか、佐藤への感情とか、何となくだが伝わったよ──……自分の世界を創り変える程、お前は佐藤に恋をしていた」

「ウウゥン……」

 犬迫さんが、怯んだ……?

 世界を創り変える──それが真実だとすると、あの歌は神話再生の基盤に近いモノ。でも、この短期間で世界を再構築するなんて、無理を過ぎて自殺に近い。少なくともどこかで綻びが生じている筈、……私が青鹿さんのように、いえ、青鹿さんよりも深く彼女を理解することが出来たなら──……

「だからお前にこそ、権利と正当性がある──だから、このままお前が」

「待って下さいっ!」

 青鹿さん──私は吸血鬼だけど、人を襲って、獣達を襲って、血を吸ったことなんて一度もありません。ママを尊敬しているという言葉に嘘はないけれど……唯、怖かったんです。

 その一口が、輝かしかったあの日常を否定するようで──……あの日々のママしか知らないから。

 どこかで、信じたくはなかった──

 どこかで、認めたくもなかった──

 どこかでママとパパが待っていると、祈るように放浪した──私は、この力が大嫌いだった。

「お、おう──今それなりにいい所だったつもりなんだが」

「嘘を吐かないで下さい──……青鹿さん、少しだけ、私に時間を下さい」

 でも貴方に出逢えた──……だから、今はもうそれ程──

「おうっ、早い事頼む」


『玲杏、頑張りなさい』


 ママの声までもが、私の感情を肯定してくれて、戸惑いなんて無くなった──突き立てた歯の感触は、どこか心地良い。

「うんっ」

 嫌いじゃないっ!


「ガァ、ウッ!?」


「お、おい、早乙女?」

「──えぇ、私は正気ですよ」

 青鹿さんが懐き抱える彼女に噛み付いた──ううん、噛み付いて血を吸った。

「そ、そうか……?」

「はいはい、青鹿さん、少し離れて、犬迫さんも──ほら、私達をしっかりと見て下さい」

 犬迫さんが、目を見開くのが見えた。

 その視線の先にあるのは、仲睦まじく手を繋ぐ私達の筈だ──青鹿さんの手は血に塗れていたけれど、この手中の温もりは、突き立てた歯よりも更に心地良い。

「っぁ──おいっ、どういうつもりだ」

「犬迫さん、青鹿さんには言いません──唯、私と青鹿さんは、貴方の両親ではありませんよ」

 初手の攻撃後の間断──それは彼女の世界が、私達と彼女の両親との差異を埋めるためのもの。手蔓を見逃していた私は大馬鹿者だが、彼女の世界はそれ程までに不安定だった。

 故に、彼女に伝えることはこれだけでいい。


「ヌ、ウゥ……アァァ、アァァーーーーーー」


 少しだけ、彼女の記憶を覗いてしまった。私みたいな幸せ者が、貴方を語ることなんて出来ない──だから、事実だけを伝えて貴方に帰って来て貰う。それが、私が貴方達に出来る恩返し。

「おい、どういう事だ?」

「えと──教えてあげませんっ」

 繋いだだけでは我慢が出来なくなった。

「なっ、何故急に、腕に抱きついた……?」

「分かりませんか?」

 いつからだろう?

 どこからだろう?

 どうして?

 どこが?

 どんな風に?

「いや、全く」

「──私もですっ!」

 どうだったかな、人間だった頃も、吸血鬼になってからも──うんっ、初めてだ。


──私は初めて恋をした。


「化け物風情が、よくも……」

 そんな気持ちに気付かせてくれたのが貴方で、

「よう、後輩──向ける矛先が違うだろうよ?」

 優しく後ろに下がらせてくれる貴方が、こんな気持ちを育めた。だから、そう──ここまでが、恩返し。


「青鹿……、センパイ」


「佐藤と話したよ──わたしは立ち直ったと、ありがとうと伝えて欲しいと、な」

 ここから先は、私は部外者だ。

 三人が積み重ねた年月に私は余りに無力で、掛ける言葉すら見付からない。

「あたしがそれを信じるとでもっ?」

「信じて貰うしかない」

 出来ることなら、貴方達と供に時間を過ごしていきたい。

「だったら、その女は何だっ! 先輩は知っているのかっ!」

「さぁ──だが、薄々は」

 何も語れない私には、二人の言葉一つ一つが、終わりに近づいていくようで恐ろしい。

「アンタはぁ……」

「おいおい、口調が汚いままだぞ。そのままだと、佐藤が悲しむ」

 彼女の敵意が治まることはないのだが、

「──人の心を、覗いておいて言う言葉がそれかっ」

「なら俺からも一つだけ、責めさせてくれ──自分が許せないからと、自身を殺すのは止めておけ」

 彼の好意にも似た言葉だけが、場を支配しているように見えた。

「何を……」

「まして、介錯を俺に任すのもどうかしている」

「それも、覗いたのか……」

「いや──そもそも覗いたのは後ろの奴で、俺は感じただけ。それも、何だ、今回の世界分だけを薄っすらとだ」

 突然に矛先を向けられた私が言葉を発するより先に、

「だったら、どうして……どうしてそんなにも知った風な口を利けるっ!」

「許さないじゃなく、認めないだったろ?」

 彼女の威嚇するような言葉が響き渡る。

「それがどうしたっ?」

「俺達の関係を羨ましいと、思ったことはなかったか?」

 だけど、そう、だけれどもだ──少しずつ、少しずつだけど、彼の言葉が彼女に届いている。

「んぅっ──」

「図星か──そんな自分を認められないから、」

「うるさいっ、黙ってろ──…………ふぅー、……どの道、今回はあたしの負けだ」

「ああ、色々と運がなかったな」

 正直に言ってしまえば、私は二人の会話に付いていけていない。

 私には、許すことと、認めることの違いが分からない──二人ともう一人の中でだけ伝わる言葉が、羨ましく思えるのは、恋煩い……なのだろうか。

「運、か……確かにな──なぁ、センパイ。この世界が消える前に、一つ叶えてくれないか?」

「出来る事なら何でも」

「一発、ぶん殴らせてくれ」

「おいっ」


「ちょ、ちょっとっ、二人とも──!?」


「いやいや、別に反撃するなとは言わない──……この世界が消えるまでの間なら、アンタも遠慮なくあたしを殴れるだろ?」

「お前、……それは」

 思わず声が出てしまったけれど、えーと……これは止めなくていいのだろうか。

「そうだよ、喧嘩だ、喧嘩。あたしは──一人の女を争う、男と男の喧嘩をしようと言っている」

「ふん……日頃、お前がどれだけ猫を被っていたか分かったよ」

 意外と乗り気な青鹿さんに少し驚いて、

「アンタだって、事なかれ主義の昼行燈を気取ってんだろ?」

「心外だ」

 親友同士のような掛け合いに心温まり、

「──そうなのか?」

「まぁいい──こんなにも男気溢れる君に、手加減は不要だな」

「ああ、よろしく頼むよ」


 いつの間にか──止めるタイミングを失っていた。


「成り立ての吸血鬼なんだ──怪我の一つや二つは、許せよ」

「アンタこそ、終わりかけの狼少女なんだ。火事場ってヤツかな──また腕を飛ばしてやるよ」


 でも、だからこそ私は恋をして──


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