1-3
あれ、ですね、1-2にそのまま書いてよかったんじゃないかという短さorz
「!」
しかし、現実は無情だった。
パキンッ!
闇浸食を使った武器は魔力に耐えられなかったのか甲高い音を立てて、短刀は折れてしまった。そして、相手は追撃してくる。尖った鎌の穂先が再度私に迫る。反撃が間に合わない。私はのけぞった体勢からまだ起き上がれない。ここで終わりか。目を固くつぶる。
「!!!」
やられる!
と思った。
しかし、
キィィン!!
耳障りな金属音が上がった。私がしりもちをついている状態からそろそろと目を開けると、鎌が私の命を刈り取る前に、何かにぶつかっていた。何かではない、さっき私がそこで短刀を奪った美少年が双剣を抜いていた。そして、その右側が鎌を受け止めると同時に、左側が相手の下腹部に深く突き刺さっていた。左剣が淡く輝いたと同時に、彼はそれをそのまま薙いだ。
グオオオオオオオオ!!!
どうやら相手の魔族は、美少年のことを相手として認識していなかったらしい。
まぁ、そっか。魔族にとっては本来人間なんて虫けら以下、一ひねりで殺せる相手なんだから。
攻撃をまともに受けた魔族は
「グググググ…女、覚エテイロ、マタ、魔石、奪ウ」
と言うと、その場からかき消えた。
魔族との初邂逅でした~ 少しでも楽しんでいただけたら幸いです。