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魔法学101 その4

俺「お、あれ、もう始まってるの? まだ、マナが来てないよ」

あたし「ごっめーん。ちょっとミレイとおしゃべりしてたら遅れちゃった。まだ始まってない?」

俺「始まってるよ」

あたし「げっ。えっと、みなさん、こんにちは。「魔法学101 第4回」の時間です。今日は魔法の種類についてお話します」

俺「種類って、前に属性の話はしたけど?」

あたし「属性は魔法を分類するための1つの手段だけど、それ以外にも分類する方法はあるのよ」

俺「あ、攻撃魔法、防御魔法とかか」

あたし「そう。魔法は用途によって攻撃魔法、防御魔法、医療魔法、精神操作魔法、飛行魔法、加工魔法、錬金魔法、契約魔法、通信魔法、情報操作魔法などなどいろいろな種類に分けられます」

俺「うーん。その分類って、なんかすごく恣意的な気がするんだけど」

あたし「実際、恣意的なのよ。これとこれはこういう用途に一緒に使えるよねっていう感じでまとめただけの分類だから」

俺「それって意味あるのか?」

あたし「おおありよ。だって用途別の分類なんだから、職業分類に対応付けられるのよ。例えば、戦士職なら攻撃魔法、防御魔法には興味関心が深いけど、それ以外の例えば精神操作魔法や錬金魔法には興味があまりないとかね」

俺「あー、つまり、学術的には価値が低くても、実用上では意味があるってことなんだな」

あたし「そゆこと。このことが頭に入ってるとね、例えばあたしとヘータが会話ができることがバレた時、カインリルがあんまりしつこく質問して来なかったこととかが理解できるのよ」

俺「ん? 意味が分かんないけど」

あたし「カインリルは戦士職でしょ。それに対して、あたしとヘータが会話できるようにする魔法ってのは、もしあるとしたら契約魔法とか情報操作魔法とかの範疇に入るはずなの」

俺「あ、なるほど。要は興味関心の強さの問題なんだな」

あたし「契約魔法とか情報操作魔法とかは情報職にとってはすごく重要な魔法だけど、戦士職にとってはそんな関心のあるエリアじゃないのね。逆にカルネはことの重大さがよく分かってるから、後でしつこく聞かれたわ。他に誰もいないところでだけど」

俺「ははは」

あたし「さて、その他、魔法の持続時間も重要な魔法の分類です。ほとんどの魔法は発動するとすぐに物理的な現象が起きて魔法は完了してまいますが、中にはその効果を長時間継続したり、あるいは半永久的に継続したりするものがあります。そういう魔法を継続魔法、永続魔法と呼びます」

俺「永続魔法の代表格が使い魔の契約だな。後、俺の身体にかかってる身体強化も永続魔法だ」

あたし「永続魔法は現在まで伝えられているものがほとんどなく、解読も困難で新規の魔法の開発が不可能なロストテクノロジーです。だから、新しい永続魔法を発見したり開発したりしたことが発表されたら、きっと世界的なニュースになります」

俺「だから前に、俺の身体強化の説明を適当にごまかしていたんだな」

あたし「正直、使い魔と会話することより、身体強化の永続魔法のほうが魔法界への衝撃は大きいわね」

俺「でも、身体強化ならマナも使っているじゃないか」

あたし「あれは永続魔法じゃないわ。アクセサリーを補助に使った継続魔法よ」

俺「継続魔法ってのは、魔法の効果が長時間継続する魔法のことだよな」

あたし「そう。長時間継続するけど、いつかは完了するのが継続魔法です。その原理は永続魔法とは根本的に違っていて、むしろ普通の魔法の延長上にあるのです。つまり普通の魔法を改良して継続時間を伸ばすことで継続魔法を実現しているんです。継続魔法は研究開発が活発な分野の1つで、既存の魔法の改良で新しい継続魔法を作ったり継続時間を伸ばしたりというのが盛んに行われています。」

俺「ていうことは、新しい永続魔法が見つかった時、継続魔法だって嘘をつけば隠すことができるってことだな」

あたし「似たような継続魔法が知られてればね」

俺「継続魔法ってのはマナの身体強化みたいにアクセサリーが必要なのか?」

あたし「アクセサリーは魔法の制御を半自動的にするためのもので、継続魔法に必須ってわけじゃないわ。というより、理力を制御し続けさえすれば、アクセサリーなしでどんな魔法でも継続させることができるのよ」

俺「ああ、なるほど。つまり、アクセサリーは単に魔法の多重起動を可能にするための道具ってだけなのか」

あたし「その通り。逆に、継続魔法の中でもアクセサリーなしで起動することが多いものもあって、例えば、代表的なのはには飛行魔法があるわ」

俺「おおっ」

あたし「飛行魔法は起動した後、飛行の効果を継続させて、飛行の制御は理力の制御を通じてやるのよ。空中を自在に飛ぶには繊細な理力の制御が必要になるから、魔法使いの中でも飛行魔法を使いこなしているのは少数だわ」

俺「マナが飛行中に他の魔法を使えなかったのは、飛行魔法が継続中だったんだな」

あたし「そ。制御が難しい上に他の魔法が使えなくなるから、頑張って飛行魔法をマスターするより、カインリルみたいに飛行が得意な魔法生物を使い魔にするほうが一般的なのよ」

俺「いろいろ理屈があるもんだな。他に魔法の分類はあるのか?」

あたし「後、大切なのは結印と魔法陣の違いかしら。呪符なんてのも登場してたわね」

俺「その話は前にその2の時に次回説明するって言ってそのままになっていたような」

あたし「今回も説明は次回に持ち越しです」

俺「なんでそんなに勿体ぶるんだ?」

あたし「多分、次章を読んでから説明したほうが手間が省けると思うんだよね」

俺「なんかよくわからないけど、待てばいいんだな」

あたし「うん。それじゃ、また次回。バイバイッ」

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