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俺は猫×あたしは魔女  作者: 七師
親善試合<後編>
68/130

18

 「カルネ」

 「マ、マナさん。どうしたんですか?」


 休み時間、あたしは教室移動で廊下に出ようとしているカルネを呼び止めた。いつもカルネがあたしに声を掛けるばかりであたしから声を掛けたことなんてなかったので、カルネはびっくりして足を止めた。


 「一つお願いがあるんだけど、いいかしら?」

 「お願いですか?」

 「そう。あなたの使い魔の力を借りたいのだけど」


 そう言ったところで、カルネの顔が仕事モードに切り替わった。


 「いつもお世話になっているマナさんのお願いですから、できるだけお引受けしたいのですが、お返事は内容を伺ってからでよろしいですか?」

 「うん。あたしもそのつもりだから。ここじゃ話し難いから放課後にあたしの家まで来てもらっていいかな?」

 「えっ、お邪魔していいんですか?」

 「ええ。そこが一番落ち着いて話ができると思うから」

 「是非っ、是非とも伺わせて頂きますっ!」

 「そ……、そう。よろしくね」


 最後のカルネの食いつきにちょっと引いたけれど、これで役者は揃った。あたしは気合いを入れ直して次の教室へと向かって教室を出た。



 放課後、あたしの家に集まったのは、あたし、ミレイ、それにカルネだった。


 「ヘータくんとカインリルさんは?」

 「多分、もうすぐ来るんじゃないかな。高等部は終業がちょっと遅いから」

 「えっ、カインリルさんも来るんですか?」

 「言っとくけど、今日は取材は禁止だからね」

 「そんなぁ」

 「心配しなくても、普通に取材するより面白いものが聞けると思うよ。あたしたちに協力してくれたら」

 「ヘータくんはカインリルさんと一緒?」

 「うん。今日は、ヘータの腕試しで、カインリルの尾行をやってみてもらったんだ」


 話しているうちに玄関で音がして、あたしが出るとはたしてカインリルだった。


 「ヘータ、もういいわよ」

 「えっ、ヘータくん!?」


 庭の立木の影から姿を現したヘータに心底驚いた様子のカインリル。どうやらヘータの尾行はカインリルには全く気づかれなかったようだ。


 「その様子だと全然気づかなかったみたいね」

 「だから言っただろ。絶対気づかないって」


 そう言ってつんとすました様子でスタスタと部屋へと入っていくヘータを追って、あたしとカインリルもミレイたちが待つ部屋へ向かった。


 早い展開についていけていないカルネのためにここまでの状況を説明すると、カルネは得心がいったように頷いた。


 「なるほど。それでわたくしの使い魔の力が必要なのですね」

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