人物紹介と次回予告
俺「あれ、ここはどこだ?」
あたし「ここはスタジオよ」
俺「は?」
あたし「読者の方に挨拶してこいって、作者が勝手に夢の中のあたしたちを召喚したのよ」
俺「はぁ、せっかく人がいい気分で寝てたのに」
あたし「仕方ないでしょ。あたしたちは作者が続きを書かないと生きていけないし、作者は読者に読んでもらえない作品は続きを書きたがらないし」
俺「世知辛いねぇ」
あたし「ということで、自己紹介してよ」
俺「え、俺から?」
あたし「当然!」
俺「しょうがないな。俺はヘータ。魔法が使える猫だ。まだ生まれて1年も経っていない。毛並みは黒の短毛。目の色はサファイアブルーだ。ちなみに、黒猫でブルー・アイって超レアなんだぜ」
あたし「サファイアブルーの目の猫って、シャムとかバーマンとかラグドールとか、白にポイントカラーの猫が多いよね。あたし、ラグドール可愛くて好き!」
俺「悪かったね、黒猫で。えっと、魔法がいつどうやって使えるようになったかは全然覚えてない。俺以外の他の猫は魔法なんて使えないし。魔法バトルのノウハウだって、マナと戦った時が初めての実戦だったな」
あたし「マジで。なにそれうらやましい。転生するときに神さまか何かにチート能力でももらったんじゃないの?」
俺「一体、何の話をしてるんだ」
あたし「いいの、こっちの話」
俺「あと、水属性の身体強化の魔法を掛けて筋力と物理攻撃耐性が高めているから、人間ごときが捕まえようとしても絶対に捕まらない。特に魚屋の中年男にはな」
あたし「あっ、あのあじ、盗んだものなのか」
俺「貰ってきただけだ。無断で」
あたし「それを盗むって言うのよ」
俺「お前がいちいち突っ込むから話が全然進まないじゃないか」
あたし「いいから、そろそろあたしに話させなさいよ」
俺「先に話せって言ったのは自分じゃないか」
あたし「いいの。あたしは、マナ=プラー=クジョー。マナが名前でクジョーが苗字で、プラーはミドルネーム。ミドルネームは所属する集団の名前から取ることが多くて、あたしの場合は寮の名前なんだ」
俺「寮の名前だと、学園に同じミドルネームのやつがごろごろいるんじゃないか?」
あたし「まあね。だから、学園の中だとあんまり意味がないかも。でも、学園の外に出ると学園出身だってことが一目瞭然なんだよ」
俺「なるほどね」
あたし「年齢は14歳。トルニリキア魔法学園中等部2年。黒髪ロングの可憐な乙女なの。でも、魔法の実力は高等部以下じゃ無敗なのだ。しかも、使い魔なしのハンデ戦で」
俺「よっぽど他の奴らのレベルが低いんだな」
あたし「あたしが天才なのよ」
俺「はいはい」
あたし「そんなあたしも、とうとう使い魔を手に入れました。これで、もうこの世にあたしに勝てる相手はいないわ」
俺「ちょっと待て。俺はお前の使い魔になった覚えはないぞ」
あたし「いいじゃない。似たようなもんなんだし」
俺「似てねーよ。使い魔と違って、これはこっちから契約を切ることだってできるんだぞ」
あたし「ちぇっ。いちいちうるさいな。今日から黒猫のヘータがあたしのパートナーになりました。これでいい?」
俺「いいぞ」
あたし「さて、いよいよ次章はヘータが学園デビューします。言っとくけど、学園の中ではあなたの扱いは使い魔ってことにするわよ。変に勘ぐられたくないから」
俺「ちっ。まあいい。すぐ分かるさ」
あたし「ちょっと、変な騒ぎ起こさないでよね。自重してよ」
俺「安心しろ。俺はバカじゃない」
あたし「ならいいけど。……、え? えっと、なになに?」
俺「どうした?」
あたし「作者から伝言です。第2章の投稿は、最後まで書き上げてから投稿するので、1ヶ月くらい間隔を開けることになります、だそうです」
俺「なんだよ。じゃ、俺ら、このまま1ヶ月も寝たままなのかよ」
あたし「ちょっと、作者。もっと早く書きなさいよ。……、なになに? 他の連載もあるから、これでも頑張ってるんだ、だと?」
俺「ひどい言い訳だな」
あたし「そんな情けない作者ですが、ひとつ生暖かい目で見守ってやってください」ペコリ
俺「よろしくお願いします」ペコリ




