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2話

エリッシュと別れたあと、リリベルは家族の居るプリム家露店へと戻ってきた。



はぁ~ちょっとびっくりしたけどあんな綺麗な人を見られるなんて目の保養ね。


王都はさすがにたくさんの綺麗な人やモノが溢れてるわ、


久しぶりに来たから色々変わってるはずだし、明日も休憩時間には散策に行こうかしら?


「ベル~お疲れ様!散策はどうだった?何かいいものはあったかしら??」


と声をかけてきたのは一番上の姉であるクラリッサ。


「お姉さま、わたしとても可愛らしいお店でを見つけたの!ベリーの乗ったクレープがあってそれを買ったのよ♪」


成果を報告するべく話し出した。


「でもね、先ほど大きな風が吹いたでしょう?その時に近くの人が噴水へ落ちてしまって、、それに驚いてクレープを落としてしまったの。まだ半分も残ってたのに、」


「あら??そうだったの?ベルは怪我などしなかった?その方も大事ないといいのだけど、、クレープはまたみんなで食べに行きましょう♪だから泣かないのよ~」


優しいお姉さまの言葉に嬉しくなる。


みんなで食べに行くのは楽しみね♪




さて、わたしもお手伝いしなきゃ。


クラリッサお姉さまとの会話を終えて、自分の持ち場に戻ることに。


目の前ではお父さまとお母さま、お兄さまが何やら陳列のことで相談中であった。


「ただいま戻りました」


あーでもないこーでもないと話しながら、三人はわたしのほう振り向いた。


「ベルお帰り!」


「ベルおかえりなさい!」


「ベル!おかえりっ!」


三者三様のおかえりにふにゃっと笑って返す。


末っ子に甘々な家族なのだ。


まぁわたしもそんな家族が大好きだけど。


「何か良いことでもあったかい?」


とお兄様が聞いてくる。


「えっと、、」


クラリッサお姉さまに話したことと同じことを伝えた。


「それは大変だったな。びっくりしただろう?疲れていないか??休んでいてもいいよ?」


お兄さまの優しさにほっこりしながら、わたしもちょっと商品の並べ変えをしたいし疲れてないからと伝えて移動する。


お父さまとお母さまはニコニコとその様子を眺めていた。




「ふぅ、、これくらいかしら?今日はもうやることもないからタウンハウスへ帰ろうかしら~」


ふと、自分の目の前に並ぶ物が目に止まった。


そういえばあの人にハンカチを渡したんだったわね。


怪我をしている様子もなかったからだいじょうぶだとは思うのだけど、、


通りすがりの偶然の出来事とはいえ、心配はする。


王都にいる間にまた会えるかしら??


人も多いから会えない確率のほうが高そうよね。、、残念、、なんてね。






露店街も人がまばらになってきた頃、皆でタウンハウスへ戻った。


使用人たちには早々と仕事を切り上げ、明日のためにしっかり休んでくれと伝えた。


先に帰っていたリリベルを呼び出し、家族揃っての夕食タイム。


今日は王都ということもあり、ミューテン国の馴染み料理だ。


「ん~おいしいっ!いつもの我が家の晩餐とはまた違うおいしさですわね」ニッコリ


お母さまも大満足ですね。


「そうだなぁ。私は王都にあまり来ないからな、新鮮だな!たまにはこういう料理もいいな」


お父さまも舌鼓を打ってます。


「友人宅へお呼ばれした時にいただく機会がありますけど、美味しいですわ~うちのシェフは相変わらず腕が良いですわ!」


「本当だわ!新鮮でとっても美味しいですわ!」


クラリッサお姉さまとエレノアお姉さまも満足気でよかったですね。


「ベル、もっと食べないの?コレ食べやすいわよ?」


と食の進みが遅いわたしを気遣ってくれる優しい声は、お兄さまの奥さんであるラナお義姉さま。


その横でお兄さまは妻の満足している様子を見て微笑んでいる。


「ふぅ~わたしもうお腹いっぱいになりましたぁ~」


小食なわたしはみんなよりも一足先にご馳走様である。



「そういえば、ベルはもう落ち着いたかい?」


お兄さまの一言にみんなの視線もこちらに。


「え?えぇ、もう大丈夫です。でもあの人にハンカチをあげたのです。ハンカチが無くなって慌てていたようだったので、、」


「え?そうなの?初めて聞いたわ」


「僕も初めて聞いたよ?なんで言わなかったんだい?」


「もしかして何かあったの?」


みんなが不安そうに聞いていくる。


「そんな!大したことはなくて、とても背の高い素敵な人でしたの。悪そうな方ではなかったわ」


リリベルはあの時の光景を反芻する。


「えっ素敵な人?!」


え??となるリリベル。


「えぇ、ただ綺麗で素敵だなぁって。背の高い女性でしたよ?ケイも一緒に居たのでわかると思いますよ」


と実は女装してるだけの男性と知らないままに話を進める。


「王都の人だと思うので、お祭り期間中にまた会えたらお友達になってほしいなと思っただけですよ~」


それを聞いて胸をなでおろす家族。


リリベルは可愛い、平均よりも小柄であり、腰までのゆるふわロングで優しいホワイトミルクティーカラー、瞳は春の新緑を思わせるリーフグリーン、声も大きくはなく性格もおっとりしている。


いわゆる小動物系令嬢なのだ。


趣味は料理 お菓子作り 刺繍 可愛い物集め 可愛いものも綺麗なものも好き、 


特技はプロレベルの刺繍、、 こんな可愛いを集めた子なんてそうそう居ない。(家族総意)


いつ悪い虫がついてもおかしくないが、学園へ通っているわけでもなく、王都から離れた領地でのんびり家の手伝いをして暮らしているいまはその心配もない。


だが来年には婚約も出来る年齢になる、、しかもその1年前の現在にまさかの我が国での時祭りの開催とは。


家族でしっかり守らねばな。


しっかりした殿方ならまだしも、悪い虫はいかん。


そんなことも露知らず、リリベルはのんびりと明日を楽しみに夜の帳が下りる中、眠たい目をこすりながらウトウトし始めてしまった。


「わたしもう寝ます~疲れました、、また明日、おやすみなさい」


まだまだ元気な家族に就寝の挨拶を告げ、自室へ戻っていくのであった。




自室のベッドの中、寝支度を済ませベッドへ潜る。


クリーム色にリーフグリーンで模様の入ったナチュラルなベッドに淡いブルーの寝具。


アイスブルーのワンピースパジャマにバニラカラーの大きなウサギのぬいぐるみ。


お気に入りの空間で静かに夢の中へ沈む幸せ。



お祭りまだ先だなぁ、、



リリベルは眠気と戦いながら、これからの日々へ思いを馳せる。



”あの人に会えるといいなぁ、キレイなあの人、わたしのことおぼえてるかしら、、”すやぁ~









プリム家タウンハウスでの一晩でした。


子爵家なのでそんなに大きなお屋敷ではありませんが、


家紋カラー(ビスケットカラーとアイスブルー)でまとめたカントリー調な優しい場所をイメージしてます。


リリベル以外の家族は小食ではなく、普通ですね。


次回はエリッシュの王都での家公開です。(誰に(笑))



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