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エッセイ

速読に憧れた私がデメリットを考えてみた

作者: chise

 小説家になろうでは、右を見ても左を見ても活字が溢れています。なんたって国内最大級の小説投稿サイトです。コンテストで受賞するような上手なものから、ほっこりするエッセイまで、多様性と言わんばかりに小説が集結しています。


 全てに目を通す予定はありません。読む時間のことも勿論ですが、私自身、作風の好みが偏っているので無理です。でも、好きな作者さんが書いたものとか、タイトルが気になるものは、なるべく全部読みたい。


 しかし、人生の全ての時間をなろうに捧げることはできません。食事や睡眠、仕事や人付き合い、やるべきことは大量にあります。その中でなろうに費やせる時間は、どの程度あるでしょうか。特に平日では少ないでしょう。


 すると……できる限り速く沢山の活字を処理する能力が、便利で有効なものになってくるのです。だから私は、


 あーーー!!!速読できるようになりたい!!!


 と思いました。


 しかし、よく考えると、良いことばかりではない気がしてきました。


 もし速読してしまったら、作者の人は悲しくなるかもしれない!と思ったのです。


 今回はなぜそう思ったのかを解説します。完全に、私の脳内を活字に変換するだけの内容となります。


 まず、こう思いました。


 作者が書くために費やした時間に失礼だ。と。


 作者が作品に費やす時間って、読者が読み終わる時間よりも絶対に長いですよね。もちろん、執筆にどの程度時間をかけるかは、状況によります。でも、色々なことを考慮しても、執筆<読破 という式は成り立ちません。読破を100回繰り返したら成り立つかもしれませんが。


 しかしこれって、速読しなくても同じではないか?平均の速さで読んでも、この理論は変わらない気がします。


 私の中ではこのように落ち着きました。作品への敬意を表すという意味で、無理に速読する必要はない。文字を追っただけで何も頭に入っていなければ、本末転倒です。


 つまり、自分の読みやすいペースで読む、というのが、この場合の結論となります。なんだか、当たり前のことを言っている気がします。


 しかし私はまだ考えました。前置きしますが、次の理論はめちゃくちゃなことを言っています。


 速読したら読める量が増えますよね。


 短い時間を濃厚に使えるようになります。作品を「広く深く」読むことができるのです。そして、気に入った作品には感想やレビューを書くかもしれません。


 多種多様な人々と交流することになります。


 その中には、人気者で名の知れた書籍化作家もいることでしょう。一方で、人混みに埋もれてしまった無名な作家もいるでしょう。また(私のような)メンヘラ気質な作家もいます。


 無名な作家は、評価感想レビューをいただくと、とんでもなく喜びます。常に評価をいただける身ではないからです。はい、空を飛びます。


 感想を書いてくれて、ベタ褒めしてくれた!


 お気に入り登録してくれた!


 私のことを気に入ってくれている!


 ちょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー嬉しくなります。空を飛び回って宇宙に行っても息ができます。


 そんなに私を嬉しくしてくれた人です。プロフィールを覗きに行きます。


 速読ができ、広く深く読める人の場合、評価作品も多いことでしょう。ブクマも沢山。お気に登録も、三桁とか行っている。レビューもいっぱいしている。活動報告、コメントが30とか寄せられている。色んな人と交流を深めている人のようだ。


 これを見てメンヘラな私はなんて思うか?


 他がいたのね!?!?!?!?!?


 すみません、注釈を入れ忘れていました。誇張した表現がふんだんに使用されています。これらはあくまで冗談です。なろうの機能をどう使うかは読者の皆様の自由ですので、私が言ったからどうこうとかではないです。ここで何かを訴えたいわけでもありません。


 でも、思っちゃうんです。評価感想レビューが来ると、感激するし興奮します。ほんとに、貴重でありがたいことなんです。ゆえに、特別扱いだと勘違いするところまでいくんです。世界が狭いですね。


 だが、真実は違った!そういった親切をみんなに等しく振りまいていたのです。


 あ……私だけじゃなかったんだ……と思ってしまいます。


 決して、ひとりだけを熱心に推してください!とか抜かすつもりはさらさらありません。でも、速読を続けていれば、こんな未来が訪れるかもしれません。


 若干脱線しました。脱線し過ぎました。速読の話なのに、私の情けなさの話になっていました。


 しかし速読に憧れを抱いた結果、上記のような想像を繰り広げ、「やっぱりできなくてもいいのかなー」と気がつきました。


 やはり高望みはしちゃいけないんです。さっきのメンヘラ話にも言えることですけど、羨望ってときに醜い嫉妬に変わるんです。


 私は、デメリットがない物事は存在しないと考えています。私が速読能力を身に着けた結果誰かが悲しい気持ちになるのであれば、これからも自分の読みやすい速度で読書します。


 そんなわけで皆様も、何かに憧れ過ぎて狂いそう!みたいなことがあったら、ぜひデメリットをお探しになってください。そして、羨ましかったけど以外とあれも損なんだなーと、負け惜しみ……ではありません。ありのままの自分を認めてください。


 いやいや、デメリットが自分では見つからないから憧れてるんでしょうが。……ん、てことは私、速読に憧れてないことになりません?


 なんだか知恵の輪みたいにわけわからなくなってきたので、誰か解いてください。

読んでくださりありがとうございました。

皆様は、これを読みきるのにどれくらい時間がかかりましたか?

私は、スラスラと読みやすい文章を目指して頑張ります。

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― 新着の感想 ―
Chise様へ こんにちは。 私も七宝様と同じで「失礼な!」とは思わないですね。物語さえきちんと伝わっていれば、何の問題も無いです。 私も速読に興味があります。 ただ心配なのは、文字を追っているだけ…
作者側の意見として、私は特に失礼とは感じないのですが、「ちゃんと楽しめたのかな?」とは思います。 私は速読とは対極の位置にある脳みそと目玉を持っているので、実際彼らの中で何が起きているのかは想像もつか…
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