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冴えない下級貴族が見た、悪役令嬢の去りゆく姿

私が見た悪役令嬢の追放劇は、彼女自ら選びとったものだった

作者:国府宮清音
私は、オードゥン・ヴィトナールというしがない下級貴族だ。
下っ端というのは悲しいもので、今日はあちら、明日はこちらと色々な雑用に使われる。
今日も誰にも頼めないような任務を託され、王国の北の果て、雪深い修道院を訪れたのだ。
そこで見た若い修道女が気になった。
以前、よく知っていた女性に、とても似ていたのだ。
これは、「悪役令嬢」という仮面の裏で抗い続けた一人の令嬢と、
その真実に手を伸ばしきれなかった一人の男の、記録である。

※全て執筆済み。2日に1度、20時ごろに投稿します。
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