肉食
クララ「ここの国に住んでる住人はプランクトンや昆虫しか食べてはいけないはずでは?」
ディラン「そう。この国ができた時にそう決まってるはずだ。…そうだ、ジョセフならこの話を知っているかもしれない。今呼んでくるよ」
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コンコン
ジョセフ「失礼シマス」
ディラン「急に呼んでしまってすまない。さっきの話について知ってることを教えて欲しい」
ジョセフ「そうデスネ…。あの日はかなりの食糧難に陥ってイマシタ。ヨシノボリ族は普段プランクトンや昆虫を食べていたのデスが、プランクトンが大量死していたのデス」
クララ「その時、湖の色って変わったりしてましたか?」
ジョセフ「エッ…ハイ。数ヶ月前から緑色に変わっておりマシタ」
ディラン「なんで分かったんだ?」
クララ「一時期、湖が緑色になってて…。気になって調べたんです。そしたら、"アオコ"っていう現象らしくて、プランクトンが大量発生、大量死してしまうらしいんです」
ジョセフ「それでプランクトンが大量死してしまったんデスネ…」
クララ「それで、食糧がなくなってヨシノボリ族が絶滅してしまったんですか?」
ジョセフ「確かに食糧難で死んでしまった仲間達は沢山イマス。ヨシノボリ族は食糧難といいマスか…」
クララ「どういう意味ですか…?」
ジョセフ「ヨシノボリ族が食べたのは、絶滅寸前のヤリタナゴ族の卵や稚魚だったんデス。ヤリタナゴ族はその時にはもう数が少ナク、最後の産卵を終えた後デシタ。ヨシノボリ族は国の皆の反感を買イ、食さなかった者も全て危険だからという理由で国のある部屋に閉じ込められマシタ。食糧も酸素も与えずヨシノボリ族はそこで全滅してしまいマシタ」
ディラン「何が正しいのか…分からないな」
王子は後ろを向いていたけど、どこか泣いているように見えた。
クララ「…それならやっぱり、今回の問題を解決するためにも、前の事件をまた起こさないためにも、大量の食糧を国に保管しておくべきだと思います。藻や珊瑚を使って網をつくり、プランクトンや昆虫を捕まえるのはどうですか?」
ジョセフ「いい考えデスネ!国の皆にも協力してモライ少しづつ集めマショウ!」
クララ「あと、私が稚魚達にゴミと餌の見分け方を教えます。誤飲を減らすためには知識も必要だと思うんです」
ディラン「そうだね。助かるよ、クララ。ありがとう」
そうして私達は作業を始めた。