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「ビビ、綺麗だよ。」


エスコートのために入り口で待ち合わせていた兄が、開口一番にそう声をかけてくれる。


「ありがとう、兄さんも素敵よ。」


挨拶のようにお互い褒め合ってから、会場に入る。


両親の代わりに、ここ数年は兄と私で舞踏会に参加していた。

お互い良い縁談を見つけなければならない為でもあるけど、家族全員で王城に来る余裕がないというのも理由だった。


王族の方々に挨拶をしたら、後はお互い別行動で自由に会場を回るのが恒例になっている。



無事挨拶を済ませてから私と兄は「それじゃあ」と声を掛け合い別行動を始めた。


兄は仕事関係で色々と挨拶回りがある様子で、私の方は特に親しい令嬢もいないため、この自由時間はいつも王宮の薬草園で時間を潰していた。


はやく、ダンスタイムが始まる前に外に出ないと。


人混みをなるべく素早くすり抜けながら出口に向かっていた。


もう少しで会場出られるところで、ちょうど曲が流れ始める。



最初のダンスは国王夫婦や王族の誰かが踊る。

それを無視して会場から出るわけに行かず、間に合わなかったことに私は肩を落とした。





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