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「今日からよろしくお願いします」
2人の侍女に挨拶をすると、少し驚いたように目を見開いていた。
「まあ、奥様。私達にそんなに畏まらないでください。今日からこの公爵邸の女主人となられるのですから、敬語も不要ですわ。」
ふわっと微笑みながらロアが話す。
その後ろで、ロアよりも少し背の高いエレオノーラがウンウンと頷いていた。
どうやら、ロアは明るく朗らかな性格で、エレオノーラは少し無口でクールな性格らしい。
「…ありがとう。これから、よろしくね」
優しそうな雰囲気に少しホッとして、力が抜けた。
2年間だけとはいえ、できるならこの公爵邸でうまくやっていきたい。
荷解きを侍女達に任せて、ゆったりお茶を飲みながらしばらく過ごしていると、扉をノックする音がした。
「どなたですか?」
「執事のノアです。よろしければ奥様にお屋敷を案内したいのですが。」
ロアとエレオノーラに伺うようにこちらを見つめられて、私は「お願いするわ。」と頷きながらこたえた。




