40/41
1
入籍した翌日から、私は公爵邸に住むことになった。
もともと持っている物も少ないため、荷物は最低限必要なものだけを纏めて、あとは処分してしまった。
旅行カバン数個の荷物を馬車に積んできた私をみて、彼は微妙な顔をしていたけど。
公爵邸は相変わらず美しく、広かった。
王城のような白亜の城ではなく、黒っぽいグレーの外観で、不気味さと強さを感じる。
なんだか腹黒い公爵様にはピッタリだと思った。
「初めまして、執事のノアと申します。よろしくお願い致します。」
公爵邸に入ってから最初に紹介されたのは、執事だった。
彼はサラサラのグレーの髪に、美しいルビーのように真っ赤な瞳をしている。顔立ちは中性的で公爵より小柄な体型の美しい男性だった。
次に侍女長を紹介され、専属の侍女たちとも挨拶をする。
専属の2人は、金色の瞳が美しいエレオノーラと、薄ピンクの綺麗な髪をしたロアという女性だった。




