表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/39

ヴィヴィアン・クックの誤算



癖のないまっすぐなプラチナブロンドにエメラルドの瞳、纏ったマーメイドラインの薄緑色のドレスがよく似合っていた。


鏡に映った自分の姿を見て、瞳や髪の色味だけならそこらへんの令嬢より美しい自信があるけど、凡庸な顔がなんとも残念だなと思った。


体つきだって決して貧相ではないし、少し育ちすぎた胸がいつも仕事中に邪魔だと感じるくらいだ。


やっぱり客観的に見て、自分の顔が良くないのだなと感じた。

特にパーツが崩れている訳ではないけど、パッとしない。

姫様のように目を引く宝石のように美しい大きな瞳や、桜色の瑞々しいぷっくりした唇、ほんのり薔薇色の頬といった特徴がひとつもない。


化粧でどうこうなるようなレベルではない。

改めて感じてやれやれ、とため息が出てしまった。



今夜は王城で開かれる年に一度の大規模な舞踏会の日だった。

ほとんどの貴族は招待されているし、今日は姫様が2年後に隣国に嫁ぐことが正式に発表される日でもある。


私も今日だけは侍女としてでなく、伯爵令嬢として参加しなければならない。



そのために自分で用意したドレスを着てせっせと準備をしていた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ