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真眼の勇者

俺は真眼の勇者。通称マッキーだ。

神託により異世界に召喚され、魔王を倒すよう啓示を受けたんだ。

もう1人の光輪の勇者と共に旅立ったさ! いや〜楽しかったなあ異世界!魔法やスキルはもちろんのこと、令嬢は可愛いし、どこぞの王宮に潜り込んだ暗殺者を撃退した時には光輪の勇者との必殺連携『愛と真実の制裁』が炸裂したしな。

そうそう、王宮にはそのご令嬢と結婚予定の王太子が居てさ、マジ惚れてる感じで俺に威嚇してたな。

まああんな美人で公爵令嬢なんだから仕方がない!俺だって惚れてたぜ? でもさあ……あ〜思い出したらムカムカしてきた! フンあのお嬢様!!ドレスも宝石も化粧もケバくて品が無かった。

その王太子は一緒に来た浄化の勇者に靡いた。節操のない王太子だぜ!クラス一の美少女な浄化の勇者だったけど、性格悪いのを俺は知っている。真眼はごまかされない!

美人の公爵令嬢は、断罪?されて国外追放だってさ。何が起こったのやら、異世界の文化は分かりづらい。

で、俺たちは魔王討伐の褒美を異世界の神様から貰った。「どんな望みも叶えてやろう」だと、神様太っ腹!

深淵の勇者はさっさと元の世界に帰っていった。くそ、もっとこき使おうと思っていたのに。帰り道めんどくせえー

で願いね、これはもう一択だよな?そうだろ?光輪の勇者も即答だったぜ!さすが俺の相棒! 俺もさあ、悩んだよ〜10年分たまった欲望が爆発したね!! いや〜俺も28歳だからさあ、いろいろと……って言わせんな恥ずかしい! まず、王妃様がさあ、チョー綺麗だった! いやいや!女神様に匹敵する美しさだよ。あの国王にもったいねえわ〜! 俺王妃様に恋しちまったよ〜 だから俺の望みは「王妃様を嫁さんにすること」だな。当然だろ?俺まだ若いし〜 あ、浄化の勇者は……逆ハーレム?王太子のことはいいのか?婚約者だろ?

さてさて気になる光輪の勇者だが……あいつなに願ったんだ?声が小さいぞ。

3ヶ月かけて、王都に戻り(深淵の勇者がいれば一瞬なのに!くそ!)魔王討伐の褒美をもらうため、国王陛下に謁見した。

「よくぞ魔王を倒した、勇者達よ。望みをかなえてやろう」まあ当然だよな〜 光輪の勇者が先に褒美をもらいに行ったな?何だったんだろう?後でおしえてもらおっと。10年来の相棒だからな、気兼ねなく聞けるのさ。

そして俺も国王の前に出て望みを告げたさ!そしたら……俺の望みは叶えてもらえなかった!!!なんでだよ?

「あー……すまないが、真眼の勇者よ。そなたの望みは叶えられないのだ」

「な、なんでですか国王陛下!理由を教えてください!」

俺は国王に詰め寄ったさ!光輪の勇者もなんかごねてたな。

お付きの神官がなんか言って宥めてたけどさ〜 いやだっておかしいじゃん!?せっかく異世界で魔王を倒したんだぜ?なのに願いが叶わないって差別じゃんか!!納得できねーよ!! そうしたら……

「光輪の勇者の願いは、真眼の勇者そなたとの結婚だ。神よりのご神託であるがこの場合はどうすればよいのか」国王は頭を抱えている。

いやまって、ここでBL展開?!いやBじゃねえ、俺たちは27歳。光輪の勇者、いい年してわけわかんねえ!正気に戻ってくれ相棒!

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