黒澤明監督と対面
僕「おう、遂に黒澤明監督と対面したよ」
基「それ夢やろ。映画見すぎやで」
僕「そ、そうよ。でも夢でもすごいぞ、おい」
基「どんなだった」
僕「でっかいお爺さんだったな。背が186ぐらいあったな」
基「でっかいお爺さんね」
僕「僕は『監督、『イワン雷帝』っていう映画あるでしょ、ロシアの、いやソ連の
あれが好きですね』って言ったよ、そしたらあれは素晴らしいねって答えたね。
でもそれ以上はあまりしゃべらなかった。『ここで暮らしてるのか?』とか
訊かれたような気がする」
基「イワン雷帝Иван Грозный(イヴァン・グルーズニー)ってどんなの?」
僕「ドラマティックだね。音楽がプロコフィエフだよ」
関東大震災から100年
僕「関東大震災が起きたのが1923年9月1日午前11時58分。もう丁度100年になるね」
基「そうよ。大惨事だったのよね」
僕「阪神大震災よりも大きかったんだよね。でも地震はもうこりごりだ」
基「テレビで見たわ。カラー映像化したやつよ」
僕「黒澤明も兄貴に引率されてその惨状を見たらしいよ」
基「なるほど。たくさん人が死んでるのを見たから、人が沢山殺される映画を沢山作ったのね」
僕「そういえば、阪神大震災を予見した人おったな。あの人はその後?」
僕「そらそうと、山本富士子テレビで見たわ。ごっついおばあさんやわ」
基「91歳よ」
僕「そうよ。永田雅一に身体託さなかったのは山本富士子だけだった、
って、N和君が言ってたわ。本当かな?」
基「そら、芸能界で出世するには身体売ったりするわよ。
宝塚かてそうやん。みんな身体売ってやん。それで出世してるんよ。
その事を一々怒ってるあんたの兄さんおかしいな」
僕「そうかあ?」
基「そらそうよ。だから山本富士子は五社協定で真っ先に映画界から追放されたんよ」
僕「羅生門』が賞を取った時に『俺のおかげや』って言ったのは永田雅一だったんだ」
僕「出た出た、つーきーがー
まあるい、まあるい、まんまるい―
ぼーんのようなー、つーきーがー♪
黒澤この歌好きなんちゃうかな?
『まあだだよ』でも歌ってたわ」
基「昔の歌の方が気楽でええな」
僕「春の祭典、はどや?」
基「ハードすぎるわ」
僕「何か絵でも見るか?」
基「うん、見せて」
僕「奥さん」
基「誰が奥さんよ!」
僕「他所の奥さん」
基「他所の奥さんに手出しなや」
僕「男と女ってうまくいかないね」
基「何よ、今更。そんなん当り前の事やん」
僕「いや、俺はな、別にどうでもええねん」
基「何なん?」
僕「友達とか大丈夫かと思うわ」
基「そんなん当り前やん。何心配してるのん?」
僕「俺はええねん。友達が心配よ」
基「男と女はなるようにしかならへんよ」
僕「そやんな」
「ブラームス交響曲第3番第3楽章。シナトラも歌ってるよ」
https://www.youtube.com/watch?v=qrRJRUr8Ip0