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忘れないで。

作者: 漁

「ただいま~疲れたぁ」

「おかえり、今日もお疲れ様」

「ありがとう~、着替えてご飯食べるね。」

「うん!」



「ねぇ、今日何の日か分かる?」自分でも分かってた、望んだ答えなんて返ってこない、期待はしちゃいけない。って

「ん〜なんだっけ?俺忘れっぽいからさぁ。わかんないや」

「分かるよー、考えてみて…?」でも、もしかしたら思い出してくれるかもなんて思って

「わかんないよ、疲れてんの忘れるからカレンダーにでも書いといて」書いてあるよ。私の誕生日、付き合いたての頃は言わなくたって覚えててくれてたのに。

「もういい」

「え、、」とっ散らかった言葉をぶつけて逃げるように寝室に来てしまった。

「ねぇ、開けていい?」彼がドアを開けた。

「泣いてるの?誕生日だよね、ごめん。今度お祝いしよう」分かってた。けど、何でこんなに涙が出るんだろう。それでも、

「ねぇねぇ、あのね、好き…だよ。」

「うん」かえってくる返事が分かっていても彼の口から聞きたかった。

けど聞けなかった。

「俺はずっと好きでいるよ。そばにいるよ。」忘れっぽい彼はそんなことを言ったのも、きっと忘れちゃったんだ。

忘れっぽい彼の短所も短所じゃなかった時毎日が楽しかった。

あと何回忘れちゃうのかな…

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