舵木通し
青さを切り落とし
白い飛沫を左右に飛ばす
ひたすらに進み行く
直線と加速
特別なものだと云わんばかりの
蛇行と自由さ
水中の風が液体を動かし
小さなものは逃げ隠れる
剣と槍の姿は
畏怖の形となりながら
憧れを内包し
流線型の星になる
ブレーキが美しく輝いた後
深く沈み込んでは
二度と見れない奇跡のように
目に残り続けた
柔らかい芯は
己の為にしなりながら
速さに近づいていき
回避できない物事に
突き刺されば
ゆっくりと
それを沈めていく
濡れた雑巾のように
液体の中に消えるのである
水面の星は変わらず
流れに合わせながら
反射しており
一瞬の出来事は
遠くに浮かんでいる
他には無い美しさを見た気がして
水平線を
ぼんやりと眺めてしまった




