登場人物・用語一覧
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登場人物
ソフィア・・・女主人公。〈人間〉の生殺を選択させるために神が産んだ天使。
多くの知識を持って生まれた彼女だが、〈人間〉に関する知識・関心は一切持っていなかった。〈人間〉を見定めるのに障害となる先入観・不公正を排除するための神の配慮である。
彼女は神のめいを全うするため、今日も〈人間〉たちを観察しながら世界を旅している。
能力(裁量)→『生成変化』・・言葉で生成世界の物質を変化させる能力。
パイス・・・金髪青眼の美少年。13歳。ニュンペの王子であり、天使の血筋を引いたネフィリムでもある。
ニュンペ王家の中で数百年ぶりに天使の力が色濃く現れて生まれたがゆえに、王家、国民からは奇異な目で見られていた。
ソフィアに出会ってからは、借りを返すという口実で彼女につきまとうようになる。
ネフィリムの血に誇りを持っており、普通の人間や異民族には差別的な一面もある。
モノゲネス・・・天使長。天使を統括する立場の大天使。六枚の大きな翼が特徴。天使の派閥争いに日々悩まされている。
シビラ・・・黒髪褐色肌の巫女。15歳。
クラトス・・・アガペ議会の議長。58歳。表向きは平和主義者だが、裏では西の大陸の覇権を握るべく、思想兵器『ドクサ』を研究開発している。救国の聖人と呼ばれ、人々から尊敬されるシモンに嫉妬している。
シモン・・・アガペの神官。58歳。神への信仰を説き、親ニュンペ政権からアガペの民主主義を取り戻した救国の聖人。その時、一切の血を流させなかったため、市民たちからは尊敬の念を込めて無血のシモンとも呼ばれる。
用語
《永遠》・・常にあったし、今もあり、これからもあり続ける光。神。
『天界』・・神・天使たちの世界。天国。永遠不変の世界。
天使・・神が産んだ天の使い。霊的存在。天使たちは必ず「神のめい」という目的をもって生まれてくる。その目的に応じて天使にはそれに相応しい名前と能力(裁量)が神から与えられる。
生成世界・・誕生し死滅する運命をもとに造られた常に変化し続ける世界。人間のために神が造った世界。
〈人間〉・・神が造った者たち。霊的なもの・心魂的なもの・物質的なもので構成される生き物。天使たちの間では彼らの生殺を巡って揉めている。
ネフィリム・・天使と人間の混血。超人的な身体能力と霊的存在を認識する第六感を有する。その能力は子孫にも受け継がれるが、基本的に能力は低下していく。
エグロイ・・約二千年前に地球へ降りた天使たちの総称。〈人間〉に知恵を与え、文明社会・国家を各地に建設させた。
救済派・・人類殲滅を画策する天使たちの一派。
繋縛派・・人類保護を画策する天使たちの一派。
天界文字・・天界で使用される文字。人間が使用する文字の元型。
ニュンペ・・西の大陸にある王制都市国家。西の大陸の覇者であったが、物語登場時には滅びている。
アガペ・・西の大陸にある民主制都市国家。かつてニュンペとの戦争に敗北し、民主主義を奪われた歴史がある。




