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花の園は悲しい

作者: fうぇfうぇが

y5くぇr

だれ?

呼びかける声がした。

本当に誰だろう。

もう出かけなければいけないのに。

幻聴が聞こえたかと、心配になった。

もしそうなら、ゆゆしき事態である。

薬物にハマって、破滅する。

なんてことはない、どこに行っても繰り返されている悲しい出来事。

私もそれに嵌ってしまった。

何がいけなかったのだろうかと、逡巡する。

どうせ、70億分の1、自分一人の力では大したことなどできない。

だいたい、私は頭が良くないし、ちょっとしたことで浮かれたり落ち込んだりする正直な人間だ。

クズを気取っていても、本当は嘘の一つもつけない未熟な人間だ。

嘘をつけるのが、完璧な人間というわけでもないけど。

良く言えば濁りがない、悪く言えば世渡りの能力がない、と言ったところか。

と、そんなことを考えながら、自分を自分で鼻で笑う。

なんて滑稽な光景。

疲れた。

どうせなら、目の前の池にでも飛び込んで、人生を終わらせてしまおうか。

ここなら死に場所にもってこいだ。

澄み切った透明な水、深い……池底。

一思いに飛び込もうか。

ああ、でも、冷たいのは嫌なのだ。寒いのは嫌なのだ。

誰?

呼びかける声がした。

先ほどとは打って変わった、大人びた声。

ああ、今、気づいた。

この声は、私だ。


レゲアrg

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