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その3

連日の更新になっています。続くと良いな~

ブクマや評価の程、お目汚しでなければお願いします。

 飯を食おうと(昨夜から食べそびれていた)電話を探すがそんな物があるわけもなく。

 が、船にある伝声管の様な物が目についた。

 そこまで行って蓋を開け「もしも~し」と声をかけてみる。

 すかさず、

 「ハイ、御用は何でしょう?」

 返事が返って来た。

 「食事が採りたいんだけど」

 言うとすぐに、

 「少々お待ちください。部屋にお持ちします」

 返事が返って来た。ルームサービス何か初めての経験だ。

 ややあって、ノックの音。ドアを開けると、いかにもメイドさんと言う風情の人がワゴンを押して3人ばかり控えていた。

 招き入れると、先ほど持ち上げたテーブルに料理を出してくれる。

 スープから始まるフルコースの様だ。前菜、サラダ、メインと続きデザートまで。先ほど露店で見ていた料理とはかなり違う。高級な料理なのだろうか。

 片付けをしているメイドさんに、思い立って声をかける。

 「そうだ、これ…」

 言いながらポーチから銀貨を取り出す。穴が開いているので大銀貨と言う奴だろう。最善の取引の端数だ。

 「チップね」

 と言って一枚ずつ渡しておいた。

 メイドさん達は粛々と礼をして受け取り、後片付けを終える。

 その後、辞去して部屋を出、ドアが閉まった瞬間。

 「すごーい! こんなに貰ったの初めて!」

 と騒いでいる声が聞こえてくる。1万円のチップは流石に多かったかw

 ちなみに、メイドさん達に聞いてみた所、この部屋の宿泊料は一泊金貨一枚らしい。

 東京の高級ホテルよりはかなり安い。しばらく拠点に使っても良いかもしれない。

 まぁ、腹がくちくなって考えるのが面倒なのでそのまま寝た。


 翌朝、かなり早めに目が覚め、何をするか考えてみる。

 王宮は何か面倒な事になりそうだし、今の所指針もない。

 ギルドで相談してみるのも手なんだけど…

 考えていると街中が何か騒がしい。カーテンを開けて外を見ると人が右往左往している。何だろう?

 部屋を出てフロントへ。フロントで「ちょっと出てきます」と言って鍵を預ける。

 その足で冒険者ギルドへと行って、受付で聞いてみる。

 「何事ですか? この騒ぎは?」

 昨日と同じ受付嬢が、

 「城外に亜竜が現れました。討伐クエストも出ていますが、受けられますか?」

 との返事。詳しく聞けば亜竜とやらが二匹、草原で暴れているらしい。

 「それって強いの?」

 試しに聞いてみた所、この街でクエストを受けた冒険者はいないらしい。

 「なら受ける」

 言い置いて受付を後にした。

 受付の方から「頑張って下さい…」と小さな声援が聴こえる。心強い。

 昨日、入った城門から外に出ると、二頭の飛行生物が飛び回っていた。

 高いよアレ。ちょっと届かないだろうあの高さ。

 どうするか迷った末、大声で威嚇してみる事にする。

 「オラァァァァァァァァ!」

 飛んでいる上空に向かって大声を張り上げてみた。と、上空を旋回していた亜竜が落下してくる。

 落下地点に走って行くと、二匹は結構驚いた顔をしていた。

 見た目は羽の生えた巨大トカゲ。

 面倒くさいので速めに済ませようと、走り出したら向うも反射的に口を開いた。横っ飛びに回避したら火を吐きやがった。ブレスと言う奴だろうか?

 ちょっとムカッと来て鯉口を切った刀を真っ向唐竹割に叩きつける。

 結果、そいつを真っ二つに切り裂いた。本気で切れるな、この刀。

 残る一匹。着地の足を踏ん張ってとびかかってみる、

 結果、首を切り落とし、胴は四つに刻んでしまう。つばめ返しや三段斬りと言うのは聞いた事があるが、五段斬りってどうよ? 完全にオーバーキルだった。

 二匹の亜竜の体が、熊と同じように霧散して、いくつかのドロップ品が残る。ポーチに突っ込んでから城門へと戻った。


 何か門衛が蒼い顔をしているよ?

 近付いて声をかける。

 「どうしたの?」

 門衛は震え始めた。

 「………こ…声だけで亜竜を…落とすとか…まして剣の一撃で、一刀両断等…人とは思えません…」

 最後の方は何とか気を取り直しつつあるようだ。もう一人の門衛も同じような状況なのでそう言う事らしい。

 「失敬な。ちゃんと人間ですよ~だw」

 笑顔で言ってみた。

 門衛さんは気を取り直したように。

 「しかし、もしアレが街を襲えば、真っ先に死ぬのは我々なので助かりました。感謝します」

 死ぬのが前提かよ。トカゲ二匹で。

 一瞬、城門閉めて逃げれば良いのにとは思ったが、飛んでるんだから関係ないか。それにしても仕事に命かけてるのね。止めた方が良いと思うよ、そういうの。大概報われないから。

 「あ、時に…」

 門衛さんからギルドへの討伐証明の方法を聞いた。どうやら数の分だけ同じドロップ品があれば種類は問われないらしい。しかもそれは報酬に上乗せだとか。

 アバウトなシステムだとは思ったが、まぁ本体が消えてしまうので仕方がないか。


 ギルドへの道すがら、街が徐々に平常に戻っていくのが確認できた。

 ついでに、昨日の商人が露店を出していたので声をかける。

 「よう!」

 熊のドロップ品は既に売り切れている様子だ。凄いな売れ行き。

 「あ! 旦那!」

 元気な声が返って来た。

 「さっき亜竜が来た時はどうしようかと思いましたぜ。上手く退散してくれたようですが」

 一応訂正しておく。

 「退散なんかしてないよ?」

 「へ?」

 「俺がぶち殺した」

 半径3メートルくらいが急に深となった。

 「ほれ…」

 言いながらドロップ品を取り出して見せる。

 「買う?」

 「勿論!!!」

 間髪を入れずに応える。

 何かこの一角にいる人間の動きが止まっているんですが、気のせいでしょうか?

 「あ、討伐証明の為に、一番売れない奴を残しといてね。報告に行くから」

 何か頭の中で計算している様子の商人に、一応声をかけて置く。

 「じゃあ、鱗を除いてこの位で…」

 大金貨11枚と大銀貨が数枚。こいつ、露店でそんな大金持ち歩いて大丈夫なのか?

 「レートは昨日と同じです」

 にこやかに言った。

 ちょっと疑問に思った事を口にする。

 「鱗って売れにくいんだ?」

 何となくドラゴン類の鱗ってゲームだと高級素材だったような気がする。

 「あぁ、エルダードワーフでもないと加工できないんで、需要が無いんですよ」

 なるほど。加工の都合か。

 「そう言えばまだ名乗って無かったよね。俺はカズキ、駆け出しの冒険者。君は?」

 聞いてみる。

 「ハイ! ダラム・ズバと申します。商家の三男で修行に出ています!」

 元気な答えだった。

 「良いパートナーになれそうだね」

 言った瞬間、ダラム君の顔が笑顔とも泣き顔ともつかない変な顔になった。

 それにしても、どこかで聞いた名前ばっかりだ。次はギジェでも出てくるのだろうか?


 そのまま、ギルドに行って清算してもらう。ついでに討伐証明の鱗も買い取ってくれるらしい。

 結果、大金貨20枚と金貨数枚になった。日給でかっ!

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